対北攻撃態勢整った米国を挑発

元山付近から短距離ミサイル発射
日付: 2020年03月04日 00時00分

 北韓は1月25日に中国との国境を閉鎖して以来、国内で中国肺炎が蔓延しているという。中国肺炎症状者7000人を監視していると平壌のメディアが報道するほどだ。平壌駐在の外交官たちの出国も相次ぎ、北側が外交官まで隔離するという噂まで流れている。
この状況の中、金正恩が2月28日、党政治局拡大会議を主宰した。この会議で、党組織指導部長の李萬建と農業部長の朴太德を公開解任した。李萬建の解任理由は党の「人材育成基地」(金日成党高級学校)の不正腐敗だという。労働新聞は2日、「わが党の人民的性格を明確に誇示した歴史的な会議」との論説で、金正恩が「人民を見下し人民の利益を侵害する、非党行為と特権、官僚主義、不正腐敗行為に強い打撃を加えた」と報じた。
金正恩は2月28日、軍の合同打撃訓練を指導したのに続き、北側は3月2日午後、元山付近から射程250キロの短距離ミサイルを発射した。文在寅が1日、北側に感染症拡散対策に協力を提案した翌日のことだ。だが、金正恩のミサイル挑発は、米国の北に対する軍事作戦に名分を提供するだけだ。米国では、民主党が最近、上院でトランプ大統領の違憲的対北戦争禁止を規定する法案を準備しており、対北攻撃態勢が整ったといえる。


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