希望の突破口は何か「韓半島と文明の戦争の真実」

日付: 2020年01月01日 00時00分

 米国の大統領選挙を前に、北核問題が決定的な局面を迎えている。米国が北核問題を軍事的に解決する可能性が高まっている。おそらくある日、大韓民国政府にも知らせず、米国の北韓接収が始まることもあり得る。偽の平和の欺瞞は終わった。米国が北韓を接収すべき理由は多い。中国がこれ以上、北韓との核戦略を共有できないようにするためにもだ。
北韓の核問題は、古い課題だ。北韓の寧辺に核開発施設が稼働中であることが、メディアに知られたのは30年前だ。中国の天安門事件があった翌年のことだ。まだ中国が貧しい発展途上国の時だった。
韓国は北韓の核問題が表面化した2年後、中国と修交した。韓国は、北核問題の解決で、中国の影響力を期待した。中国は2003年以降、6カ国協議を主導した。しかし、中国は最後まで、北韓の核を決定的に除去するための努力をしなかった。6カ国協議は、中国としては、韓半島と東アジアの問題で彼らの外交的主導権を確保する計算の一つだったにすぎない。
北核問題は、最初から交渉を通じての解決のための試みがあった。IAEAとNPT体制も介入したが失敗した。6カ国協議は参加国が増えたからといって、平壌側への圧力が強化されることもなかった。トランプ政府が登場した後、北核問題は、国連を通じての圧力と同時にまた米北間の交渉を中心に戻った。しかし、外交方式では結局、解決できなかった。外交方式が失敗したのは、中国が北韓の戦略を全面支援してきたからだ。そして、独裁者は独裁体制を攻撃しない限り制圧できない。
北韓の核問題が浮上した後、韓国では七つの政権が替わった。そして、この七つの政権のうち四つは平壌側との交流と民族主義を優先する政権だった。その中でも、今の文在寅政権は最悪の左翼政権だ。文政権は大胆にも、韓米同盟を裏切って、習近平と運命共同体を追求しているように見える。
これまで北核問題について一貫した立場をとってきた中国は、米中戦争の中で社会主義固守を掲げ、今は韓国の文在寅政権まで、社会主義体制の方へ引き込む圧迫を隠さない。中国の一帯一路は、特に弱い国には21世紀の植民地主義だ。
米国が対中戦争を宣言して1年半が経った。米国はすでに「一つの中国」政策を廃棄し、香港人権法に続きウイグル人権法も下院を通過(昨年12月3日)した。米国が中国を侵略的全体主義と規定したのは当然だ。中国はIT技術をビッグブラザーの国家にするのに利用する最初の大国であるためだ。このような体制の存続を許してはならない。
米中戦争は東西冷戦と似ているようだが、全く異なる点が多い。米国は、中国との戦争で東西冷戦とは異なる接近をしている。中国はソ連でない。中国は世界の中で利益を得ながら、自分に利益を提供する世界を搾取し破壊しようとしている。
金正恩は今、核兵器を放棄する意志が全くない。中国は北韓に対する制裁措置の緩和を求めている。文在寅も北韓に対する制裁措置の緩和を求めている。つまり、文在寅と金正恩と習近平は、一つの陣営だ。現代文明に反して、人権を無視する全体主義陣営なのだ。
韓半島は南・北がすでに政治的臨界値を超えた。文在寅は、海洋文明からの離脱を追求しており、金正恩体制は非常に不安定だ。米・中によって管理されてきた韓半島の分断体制は米中戦争で持続できない。
北韓は解放されるべきで、大韓民国も正常化せねばならない。いや、北韓を解放するためには、まず韓国が自由の、文明の基地でなければならない。正常化を越えて数倍も前進せねばならない。韓半島の自由の前線は北へ、西へと拡大すべきだ。
文明の大会戦が始まった。韓国で、韓半島で、アジア太平洋で、文明世界は米・中の文明の戦争で勝利せねばならない。文在寅は金正恩と一緒に除去されねばならない。日本もこの文明の戦争に確信をもって参加して欲しい。この戦争で勝利すればトランプ大統領は、リンカーンより偉大な人物と文明史に記録される。


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