新韓金融、収益性指標で圧倒―第3四半期業績―

好調な非利子利益部門
日付: 2019年11月07日 00時00分

 新韓金融グループ(趙鏞炳会長)の収益性指標が、韓国金融グループの中で最も良好なことが明らかになった。10月下旬に発表された金融各社の第3四半期実績によると、新韓金融はライバル社と比べて非利子利益の成長が著しく、非銀行部門における当期純利益の貢献度も上昇中だ。銀行の純利子マージン(NIM)が落ち込む中、新韓金融の独走は今後も続くものとみられる。(ソウル=李民晧)

 成長著しい非銀行部門

韓国4大金融グループの第3四半期当期純利益は3兆2439億ウォンで、前年より8・5%増加した。新韓金融が9816億ウォンでトップに立ち、その後をKB金融(9403億ウォン)、ハナ金融(8360億ウォン)、ウリィ金融(4860億ウォン)が追随している。
一方で第2四半期と比べた場合、4大金融グループの純利益は0・4%減少した。4大金融グループの非利子利益は2兆517億ウォンで、第2四半期と比べ14・7%も減少したからだ。第3四半期に証券市況をはじめとする金融業の実績が悪化、さらに低金利の長期化で保険業の純益も悪化した。
しかし、減少を見せる非利子利益の中でも新韓金融だけは唯一、増加の一途をたどっている。
新韓金融の第3四半期累積純利益は2兆8960億ウォンで、史上最大値を記録。KB金融グループ(2兆7771億ウォン)との差は、第2四半期の776億ウォンから今期は1189億ウォンへと広がった。
両者の結果を分けた要因は非利子利益部門にあると分析される。新韓金融の非利子利益は2兆5867億ウォンで、前年同期(1兆8841億ウォン)と比べ37・3%の大幅増。これは、今年上半期の非利子利益増加率である26・7%より高い数値だ。カードと証券、保険など非銀行部門の当期純利益も増え、同期間1兆94億ウォンで前年同期比14・6%増加した。非銀行部門の当期純利益寄与度は31・3%から33・6%に上昇。昨年買収したオレンジライフとアジア信託などの実績が反映された結果というのが業界の見方だ。

減少傾向を見せる各金融機関の純利子マージン(NIM)

各金融機関の銀行純利益を比較すると、KB国民銀行が7016億ウォンに達し、新韓銀行の6944億ウォンを上回った。しかし、金融機関ごとに利子利益を決定する指標となる純利子マージン(NIM)が下落しており、今後の銀行部門における実績低下は不可避であるとみられる。
4大金融の純利子マージンは、ウリィ金融とハナ金融が前期比でそれぞれ0・09ポイントずつ低下。新韓金融は0・04ポイント、KB金融は0・03ポイント下落した。
これは、今年7月に韓国銀行が基準金利の引き下げを断行したことに加え、景気低迷による追加の金利引き下げが行われるという市場の見方が強まり、市場金利の引き下げが早まった影響だ。実際、債券金利などの市場金利は底値の更新を続けている。金利が低下した場合、銀行業の主な収益源であるローンと預金利子の格差で発生する預貸マージンと純利子マージン(NIM)が下落傾向を見せることになる。

協業によるシナジー効果で成長加速

新韓金融がライバル社に比べて高い利益成長を維持している要因は、利子利益依存からの脱却にある。グループの非利子収益成長率が37%増加したことや、海外部門の純利益が前年同期比471億ウォン増となる2921億ウォンの実績を収めたことなどは好例だ。
新韓金融の利益成長加速は、「OneShinhan」に象徴される系列会社間の協業によって収益シナジーを高める努力も一役買った。非銀行部門の場合、成長戦略とM&Aの成果などが実を結び、前年同期比15%成長した。非銀行部門でこれまで成長をけん引してきたカードのほか、キャピタル、信託、REITsなどの実績が改善したことで純利益成長が高まった。 
新韓金融は一方、「2019ダウ・ジョーンズ持続可能経営指数カンファレンス」でDJSI World指数に7年連続で入った。今年9月に発表されたDJSI World指数の銀行産業部門で、新韓金融は世界6位にランクインした。
この他、新韓銀行(晋玉童頭取)も最近、韓国標準協会が主管する「2019大韓民国持続可能性大会」で銀行部門1位の金融会社に選定された。 


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