李承都海兵隊司令官(中将)は15日、西海の北方限界線(NLL)近くに位置し咸朴島を、有事に際焦土化する計画を持っていると言った。
海兵隊は15日、西海のNLL近くの無人島5個の軍事基地化が2014年8月、金正恩が下した教示によって15年から始まり、これにより、海兵隊も焦土化計画を策定することになったと言った。
李海兵隊司令官は国会国防委員会の国政監査で、議員から、管轄権論議が起きた咸朴島について「危機の際、海兵隊の作戦と仁川と西北島嶼を連結するのに問題がある」との指摘を受けたことに対し、17年5月4日、北側の船舶が咸朴島に接岸したことを契機に「焦土化計画」を立てたと確認した。文在寅政権発足の6日前だった。
有事の際、咸朴島を焦土化する海兵第2師団の火力計画によれば海兵隊の計画は、K―9自走砲と多連装ロケットや空軍によって行われる。
国防部は、咸朴島に設置されたレーダーは「軍事用ではなく、一般的な商船や漁船に使う航海用レーダー」としている。北側が咸朴島を軍事基地化することはないという意味だったのだ。しかし、海兵隊のこの表明は、北側が咸朴島に砲兵部隊を入れるなど、軍事基地化する可能性を念頭に置いたものと解釈される。北韓軍の軍事基地化が進んだ目の前の咸朴島における、軍事的脅威の可能性を国防部が意識的に過小評価したものではないかと指摘される。
軍当局は、これまで「咸朴島はNLL北側にある北側管轄島」とし、鄭景斗国防長官も先月、国会予算決算特別委員会に出席して、「行政の錯誤があった」とした。