映画で「意思疎通と共感を」

釜山国際映画祭「映画人賞」に是枝監督
日付: 2019年10月09日 00時00分

 第24回釜山国際映画祭が3日に開幕した。韓日関係の否定的な声をよそに、日本からは、オープニングを飾る『オルジャスの白い馬』(日本・カザフスタン合作)など15作品が招待された。そこには主催者側の「時局に追随しない断固とした姿勢」がある。

 今年は、85カ国・地域の300を超える作品が、12日まで市内6カ所の映画館(約40のスクリーン)で上映される。
釜山国際映画祭は1996年に創設された。当初から積極的に日本映画を紹介してきた映画祭だ。若手監督の才能をいち早く見出してくれると、日本の映画関係者の間でも評価が高い。
韓日関係が悪化し、国民感情に忖度する形で、韓国では文化交流の行事が相次いで中止になった。日本映画の上映も見送られるなか、釜山国際映画祭の動向に注目が集まっていた。
主催者のイ・ヨングァン理事長は「私たちは、ただの一度も時局に便乗して映画祭を準備したことはない」とし、政治に関係なく「良い映画を紹介する」というスタンスにブレがないことを強調した。
開幕を飾った作品
日本映画のプログラム構成を担当したチョン・ヤンジュン執行委員長は、6月に日本で70本の映画を鑑賞したという。その中から選ばれた15本が上映される。
また、ガラプレゼンテーション部門で『真実』が上映される是枝裕和監督には「今年のアジア映画人賞」が贈られた。この賞はアジア映画産業と文化発展に最も優れた業績を称えるもので、昨年は音楽家の坂本龍一氏が受賞している。
映画誕生100周年を迎えた韓国では、それを記念して「偉大な10作品」の上映を行う。その中にはカンヌ最高賞を受賞した奉俊昊監督の『殺人の追憶』(2003年)も含まれるが、モチーフになった未解決事件「華城連続殺人事件」の犯人が検挙され、国内外で話題になっている。
クロージング作品は韓国映画『ユンヒに』(原題)で、10日間に渡る映画祭の幕が下りる。


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