建国71年の大韓民国が存亡の岐路に立たされている。外部からの攻撃よりも、内部の敵によって自滅している。荒唐無稽な話だ。
国が滅びるということは政府が消えるという意味だ。韓国は今、国家と国民を護る政府がない。文在寅・主思派政権は国民を代表せず、国民を護ろうともしない。自ら認めているように、主思派は韓国の憲法を否定し、韓国を建設してきた国民を「積弊」として敵対、粛清している。
つまり、韓国は事実上、無政府状態に陥っている。文在寅をはじめ、経歴は職業革命家のみだった彼らは、自らの権力維持のほかには何の関心もない。彼らは、韓国を略奪の対象としているだけだ。文在寅は先週、自由民主体制の否定と転覆を追求してきた曺國を法務長官に指名した。
従北・主思派集団は、目の前の全体主義独裁や悪は放置し、歴史の中から恨みを復活させて戦う。「積弊清算」のように、他人に恥を与えることにばかり熱心だ。彼らは共産全体主義体制は攻撃しない。
米中戦争が国際秩序を根本から変えている。米・ロ間のINF廃棄(8月2日)で見られるように、世界は途方もない速度で変わっている。東アジアは軍備競争が始まった。
米国はロシアとのINF条約に拘束されている間に、新しく登場したミサイル強国である中国、北韓などにも核軍縮を要求する考えだ。しかし、中国は核戦力の削減を拒否、米国に挑戦している。米国は東アジアに戦術核の配備を検討している。
韓半島でも、金正恩は北の非核化どころか「新しい道」を宣言した。文在寅からの食糧支援も拒否、韓国に対する核攻撃態勢の整備に拍車をかけている。習近平は、北韓に大規模な中国人観光客を送るなど、金正恩を助けている。
だが、文在寅・主思派集団は、民族至上主義で金正恩邪教体制の善意だけを信じ、韓国の国防態勢を破壊している。主思派政権は、対応能力がないというより、彼らが当初から望んだ状況なのかも知れない。文在寅集団は、反文明の方向へ韓国を引っ張っている。文在寅は任期中に戦時作戦統制権の還収を推進している。文政権は、彼らのあらゆる失政を日本のせいにするため、日本との経済戦争を宣言した。GSOMIAの破棄まで目論んでいる。文在寅は、甚だしくは、北韓と連合する「平和経済」をもって日本に対抗したいと言い放った。文政権は、自分が生き残るため、日本への憎悪を扇動している。にもかかわらず、平壌の宣伝媒体は文在寅を嘲弄した。
金正恩は韓国に対する核攻撃の態勢を整えた。韓国は北側の核ミサイルを迎撃する方法がない。それでも文政権は、官製反日に火をつけた。これに対応して、日本は韓日関係を安全保障の次元で再定義している。
文政権が中国側に立ち、日本とのGSOMIAを廃棄すればそれは韓米同盟の破棄だ。金正恩が弾道ミサイルを発射し続けて、「9・19南北軍事合意」は無効となった。これは、韓国も北核に対抗する兵器体系の配備が必要であることを意味する。
現実的な話に戻ろう。6・25韓国戦争で韓国を侵略し韓国軍を殺傷、統一を妨害したのは中共だ。中共と金日成王朝は、植民地時代の日本とは比較できないほど多くの韓国人を殺した。そして今も韓国の自由と生存を脅かしている。韓国はなぜ、中共と金日成に復讐しないのか。
韓国社会のこのすべての混乱と危機は、偽りと扇動、洗脳から始まった。自由と独裁の戦いも、実は真実と嘘の戦いだ。今の混乱と危機は真実に立脚して克服せねばならない。韓国国民は反日種族主義と集団催眠、洗脳から目覚めねばならない。幸いなことに韓国社会には、真実と自由を追求する覚醒された国民が急速に増えている。
米国の核戦略が変わった。西太平洋地域に中距離ミサイルを配備する。韓国にも中距離ミサイルの配備を要求する。韓国はこれを受け入れるべきだ。米国で提起される韓米日の核共有協定も、韓国が積極締結を要求すべきだ。韓国の敵は金正恩体制と、それを支える共産全体主義体制であるからだ。