北韓WMD除去の軍事訓練

駐韓米軍が公開
日付: 2019年07月24日 00時00分

 在韓米軍の化学・生物・放射能・核爆発物防御大隊が18日、韓国陸軍の首都機械化師団との連合訓練を公開した。今回の訓練公開は、平壌側が韓米連合訓練中止を重ねて要求(16日)した後である点が注目される。これまで毎年非公開で行われた訓練を米国が公開したのは、米国が韓米同盟を維持するのに不可欠な連合訓練はいかなる場合も中断しない、と北側に明確に知らせるためだ。
訓練内容は、北韓軍の地下施設への浸透、化学兵器散布への対応、ロボットなど先端兵器を活用した地下施設の偵察と制圧、金正恩とWMD除去のための韓米連合戦力の合同作戦能力を培うものだ。首都機械化師団は有事の際に北進する機動部隊だ。
米軍や米情報当局、大多数の専門家は「北韓の自発的な核放棄は期待できず、物理的に北の核と金正恩を除去することが北韓の核問題を解決する現実的な方案」という認識を持っている。
しかも、北核の完全除去よりは金正恩の除去がはるかに現実的で容易だ。そういう理由からも、米国は北側が核交渉に出るよう圧迫するために訓練を公開したと見られる。
同時に、金正恩と経済共同体を構成するという妄想を追求している文政権に対しても、米国との協力で北核を除去するのが現実的であると認識させ、米国のインド太平洋戦略へ全面協力を圧迫する狙いがあると言えよう。


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