韓日は東アジアの将来に対するビジョンを共有しよう

日付: 2019年07月03日 00時00分

 米中戦争が熾烈になりつつある。ところが、多くの人々がこの戦争に無関心だ。この戦争は文明史的戦争だ。つまり、大人なら誰もがこの戦争の性格、本質を分からねばならないということだ。私たちは人類を脅かすもの、国際秩序を脅かすものが何なのかを知らねばならない。
人間は「生」がこれから向上されていくことを期待する。だが、人間の生の質を向上させるのは資源と科学技術だ。ところがこの資源と科学技術を悪用し、人間を抑圧する道具として使用されているのを目撃している。
現在、この技術を全体主義体制の構築に使用する国と体制がある。最も脅威的なのが中国共産党だ。私たちが見ている最も脅威的な全体主義は何か。IT全体主義である。暴圧体制を維持するため科学技術を使用し、核武装と技術的に人民を制御する体制だ。
中国共産党は、中国の内部を植民地化して統治している。彼らは建国以来占領、併合したチベット、ウィグル、南モンゴルをはじめ、農村地域の住民の都市移住を許可しない。野蛮そのものだ。彼らは、科学技術を全体主義体制の構築に利用する。そして記憶と歴史を捏造し、人間の意識を制御操縦する。歴史的に全体主義独裁体制は歴史を捏造した。中国共産党がその典型だ。中共は米国と和解した1972年2月、上海共同声明で「一つの中国」を要求する代わりに彼らは決して覇権を追求せず、小国を虐めないと約束した。中国共産党は果たして約束を保ったか。中国が新型大国関係を云々し、米国に太平洋の半分を中国に渡せと要求しはじめたのが、10年前だ。それ以降の覇権的行動は、私達がすべて知っている通りだ。暴力によって文明社会に挑戦、現状の変更を求めている中国は、さらに韓国戦争を彼らが侵略を受けた戦争だと主張する。このような中国の膨張主義によって韓半島情勢も揺れている。この2週間、韓半島で起きた現象は、従来の常識ではありえない。
習近平が中国としては14年ぶりに訪朝した。習近平は平壌で皇帝のような待遇を受けた。習近平が平壌を訪問した後、金正恩が傲慢になった。昨年も金正恩は習近平に会った後はそうなった。
北韓を支配する金日成王朝はもちろん、文在寅政権も全体主義の本性を表わしている。脱原発政策を無条件に押し通す文政権は、市場経済と企業活動への規制はもちろん、個人の私有財産権を侵害している。甚だしくは7月から1000万ウォン以上の金額を引き出すときは当局に報告するようにした。
中国共産党は、東アジアの全体主義体制の構築で、韓半島の支配を第1の目標としている。自由が拡大、拡散されるのではなく、巨大な全体主義独裁の脅威にさらされている。しかし、文明の力は、新しい生態系を作り出している。香港を暴力的に抑圧しようとしている。
米国は、人民解放軍が支配する中国共産党全体主義体制を許せないことを明確にしている。米国は中国を現段階で牽制する覚悟だ。
平壌は文政権を徹底的に無視した。文在寅は6月26日に公開した書面インタビューで、同盟国である米国の北の核除去の目標を否定し、金正恩に協力する姿勢を世界に明らかにした。文在寅のインタビューは徹底した偽りと錯覚だ。真実が一つもない。労働党宣伝文と同じだ。
偽りと反逆に慣れてはならない。非正常と犯罪を許してはならない。全体主義は一国の力で抑えることができない。文明社会が一緒に力を合わせねばならない。習近平と金正恩の目論見がトランプの呟き(ツイッター)一言で無力化した。健全な自由人たちよ、決起せよ。


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