近づく金正恩体制の終末

韓国への強硬姿勢を堅持するしかすべなし
日付: 2019年06月05日 00時00分

党中央委員になった玄松月と金正恩
 金正恩がハノイ会談後、自分の失態をまた部下に転嫁した。党組織指導部が統一戦線部と外務省を検閲したと伝えられる。当然のことだ。金英哲、金革哲、金聖恵、李善権などの失脚、粛清が伝えられてきた。
もっとも、粛清された人々は、自らの運命を覚悟していたはずだ。朝鮮日報の報道後、北側は金英哲の公演観覧写真を出したが、公演より重要な行事にはなぜ姿が見えなかったか。
金英哲は1966年、労働党に対南秘書制ができてから8人目の対南秘書。彼の前任者7人も粛清が普通だ。彼は2009年、金正恩のための人事で抜擢された。10年も身分を維持できたのだから大変な長寿だ。
金正恩の恐怖統治で、常識的な党幹部たちならできるだけ静かに過ごしたいはずだ。統戦部は「情勢判断を誤った過誤」のため集中検閲を受けている。しばらくは機能するのは難しいとみられる。
金正恩は対南ラインを整備する時間を稼ぐためにも南韓に対する「強硬姿勢」を堅持するしかない。
この状況で文在寅の統一部が、労働新聞は客観的な情報を発信するから遮断を解除するという。右派のYouTubeは弾圧しながら、北の宣伝は手伝う。


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