近未来の悲喜劇に魅力 星新一と韓国演劇がコラボ

「SFショートショートの神様」
日付: 2019年05月15日 00時00分

 韓国演劇界で注目されている演出家、チョン・インチョル氏がセレクトした日本のSF作家・星新一の作品を、韓国ナショナル・シアターが舞台化。これにより、韓国内で権威ある東亜演劇賞3部門を受賞。確固たる実力と人気とともに、東京芸術劇場に登場する。

 韓国ナショナル・シアターカンパニーは1950年4月の創立以来、韓国演劇界の中心的役割を担ってきた。伝統を受け継ぎながら、新作も手がける。演出家のチョン・インチョル氏はSFショートショート「ボッコちゃん」で星新一と出会い、衝撃を受け1000編を超える作品を読破。星作品には、著者の人間味あふれる大きな愛情を感じるという。
「ボッコちゃん」が表題となっている短編集は、ファンの間でも人気が高い。今回の上演6作品のうち3編が所収されている。それぞれのスリリングなラストは、今でも新鮮な驚きを伴う。日本で数多く映像化されてきた星作品だが、舞台でどのように表現されるか興味深い。
韓国と東京芸術劇場の交流は、同劇場芸術監督・野田秀樹氏による『赤鬼』が97年に韓国で上演されたことに遡る。2014年には野田秀樹作・演出の『半神』を韓日共同制作事業として両国で上演し、話題となった。韓日共同制作公演を20年以降、再び企画しているという。お互いの切磋琢磨による広がりは、演劇界でも確立されているようだ。
◆会場=東京芸術劇場シアターイースト。
◆日時=5月30日(木)・31日(金)19時開演、6月1日(土)14時・19時開演、2日(日)14時開演(上演時間90分)。
◆入場料=一般4000円、65歳以上3000円、25歳以下2000円、高校生以下1000円。
◆問い合わせ=東京芸術劇場ボックスオフィスTEL0570―010―296(休館日―5月13~17日―を除く10時~19時)


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