大韓民国の建国史(151)朴正煕の戦略的判断、ベトナム派兵を米国に提案

日付: 2019年04月24日 00時00分

 ケネディ大統領は午餐に入る前に朴議長を2階へ案内、ジャクリーン・ケネディ夫人を紹介した。朴議長はケネディ大統領の家族への贈り物を伝えた。昼食には、米国側からラスク国務長官、マクナマラ国防長官、ラムニチャー合同参謀議長、ウォルト・W・ロースト特別補佐官、バーガ駐韓大使、ポール・H・ニッツ国務次官補、キレン・ユソム(USOM)処長などが出席した。朴正煕議長、丁一権駐米大使、柳陽洙最高会議外務国防委員長、崔徳新外務長官など韓国側の参加者は23人だった。ケネディ大統領は短い歓迎辞を述べ、朴議長は軍事革命の必要性を強調する答辞を行った。
朴議長は「私たちは国家の命を救い、これを健全に育成するため病んだ器官を除去すべき外科医の立場に置かれている」とし「職場活動の公正さ、国家建設への意欲、国家への責任、これら民主主義社会の基本的要素は、私たちの国家再建に必要だ」と述べた。1時間40分間の午餐で、朴議長が好むアワビ料理も出た。朴議長は午餐の後、いったん韓国大使館に戻り午後3時30分、またホワイトハウスを訪れた。
首脳会談は、午餐雰囲気の延長線上で愉快に始まった。ケネディ大統領と朴正熙議長は軽い冗談を交わしながら会談を始めた。
1961年11月14日午後3時30分から1時間20分間のケネディ・朴正煕首脳会談の記録は、90年代に公開された。ケネディ大統領は、あらかじめ用意された共同声明を読み満足すると述べた。朴議長も同意するなら、このまま発表しようと言った。朴議長も同意し、ケネディ大統領はそのまま発表するよう指示した。
ケネディ「先ほど朴議長と昼食を共にしながら、韓日関係について具体的に多くの話をしました。どうすれば南ベトナムの崩壊を防げるか心配が多いです。最後の手段はもちろん、米軍兵力を投入することですが、真の解決策は、ベトナム人自らが外国の援助に依存せずに問題を解決することです。ベトナムは米国だけの問題ではありません。議長はどう思いますか」
朴正煕「ラスク長官とハミルトン処長も言及しましたが、米国があまりにも一国で多くの負担を負っていると思います。自由世界の各国は、各自ができる負担を分けてこそ自由世界全体の力が増強されると信じます。私たちが、韓日国交正常化の重要性を強調するのもそのためです。反共国家としての韓国は極東の安保に最善を尽くして寄与したいと思います。北ベトナムはよく訓練された100万の壮丁がいます。米国が承認し支援するなら、韓国政府はベトナムに部隊を派遣する意思があり、正規軍が望ましくないなら支援軍を募集することもできます。この措置は、自由世界が団結していることを誇示することになるでしょう。出国の前にこの問題を韓国軍の指揮官たちと討議しました。皆が積極的でした。大統領閣下も軍事補佐官たちと本日の提議を議論して私に結果を知らせてください」
ケネディ「本当に有りがたいお話です。米国はベルリンの壁から、地球全体の荷物を背負っています。マクナマラ長官と話してみます。朴議長もまた明日、マクナマラ長官やラムニチャー合同参謀議長ともう一度より具体的に話をしてください。フィリピンとこのような問題を話してみるのも一つの方法になりますね。フランス人が(ベトナムで)確認した通り、このような状況では、西洋人ができる行動には限界があります」(つづく)


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