金正恩はハノイの米朝首脳会談で、北の核能力を隠し、トランプ大統領の非核化の提案を拒否した。これで文在寅が言ってきた北の非核化を前提とした、韓半島平和構想が嘘と確認された。北側がこれまで一度も「非核化」を言ったことがないのもハノイ会談を契機に分かった。
金正恩が核放棄を拒否できるにはそれなり根拠がある。金正恩は独裁体制の維持と韓半島赤化のため核兵器が必要で、自分を助けてくれる力がある。金正恩を助けるのはいうまでもなく中国共産党と韓国の主思派だ。
つまり、文在寅は同盟の米国を欺き、韓国国民と国際社会全体を騙し、特に金正恩にも米朝会談で、米国を欺けるという期待を持つようにしたことで、北の非核化を不可能にした。
文政権はさらに、米朝首脳会談が決裂した直後、韓米間の大規模の連合訓練を廃止すると発表(3月3日)した。訓練しない軍隊は戦闘力を維持できない。全世界が先端武器体系と最高の軍事能力を持つ米軍との訓練を望むのに、文政権は厳重たる安保危機の中、自ら米国との訓練を拒否した。
これは、対北抑止力を放棄する愚かな措置だ。米国との演習をしないということは、韓米同盟の後方基地の日本との安保協力もしないという意味になる。
文政権は4日の国家安保会議で北との「9・19軍事合意」を忠実に履行、3月中に南北軍事会談を開催して今年に計画された「9・19軍事合意」の実質履行方案を作るという。
トランプ大統領は大規模な韓米演習廃止の理由として巨額の訓練費用を取り上げた。当然だ。在韓米軍駐留費用として年間10億ドルを惜む文在寅が、金正恩体制を支援するには、国防費の2年分以上の1000億ドルでも惜しまないのを見ると共同演習の必要を感じるだろうか。
そして、国際社会の対北制裁を嘲弄するかのように、開城工団と金剛山観光の再開を米国と協議するという。非核化を拒否する金正恩に天文学的支援をするというのだ。
文在寅主思派の妄想は甚だしい。文政権は朝鮮王朝の「東学農民革命」遺族の申請を受けるという。本人でなく、他人(祖先)の功績で特別な待遇を受けるのは憲法精神にも反する。
文在寅は3・1運動を階級革命と美化、記念辞で国民を分裂させた。韓国を狙う中国や北韓の核ミサイルへの対応より、日帝の残滓清算を持ち出した。
文在寅は、日本と親日派が独立運動を弾圧する過程で独立志士を「パルゲンイ(アカ)」と呼んだと主張した。つまり、アカという言葉を使う者は、親日派というわけだ。
彼は安保現実を無視し大韓民国を武装解除している。核武装した敵と100年の「新韓半島体制」や「経済協力共同体」、「軍事共同委員会」や「経済共同委員会」を推進するという。彼の描く未来は全体主義だ。
文在寅は「南北経済庁」設置のため、青瓦台安保室の第2次長に通商専門家を任命した。
文在寅が国民多数と同盟を敵に回し、親日残滓の清算とアカを持ち出したのは、自分が「ドルキング事件」や偽の5・18民主有功者などで危機に陥り、これを突破するためだ。
金正恩との「9・19軍事合意」の最終目標は韓米同盟の廃棄だ。文在寅は国務会議を、大韓民国の建国に反対した金九を記念する記念館で開催した。建国精神を否定する主思派政権に対する国民の抵抗は当然だ。
北の野蛮的邪教全体主義独裁体制と組んで、自由民主体制を攻撃する行為は與敵罪だ。與敵の現行犯の文在寅が敵と結んだ「9・19軍事合意」は無効だ。文在寅・主思派集団の全体主義に対する抵抗こそ自由を求めた「3・1精神」だ。