サハリン残留の人たち

日付: 2019年01月30日 00時00分

 徴用工訴訟やレーダー照射問題などで、韓日関係が最悪の状態だといわれているなかで、このほど「サハリン残留」がNHK・BS1で再放送された。涙なしでは見られない内容だった。
いまなおサハリンに残留を余儀なくされている日本人女性の苛酷な人生と日本帰国への願望が噴出していたが、そのほとんどが韓国人がらみであることを露呈していた。
つまりその配偶者が韓国人であるか、あるいは韓国人であったのだ。
日露戦争に勝利した日本は、サハリンの領有権を獲得し、樺太と称して太平洋戦争当時、40万人の労働者を送りこみ、炭鉱などで働かせた。太平洋戦争が終結したものの、サハリンはソ連の領有となり、30万人余りが帰還できずに残留した。その後、多くの日本人が帰国した。
しかし、韓国人は、太平洋戦争の時は日本人として徴用されたにもかかわらず、戦争が終わると日本人ではないとして帰還から除外され、サハリン残留を余儀なくされたのである。天にツバするこんなばかげたことがあっていいのかという憤怒が爆発して天まで届くほどだ。
もう30年以上前になると思うが、韓国からサハリン残留4万人の韓国人の帰還を訴え、在日同胞の支援を受け本を出版しようとした人物がいた。その時に、サハリン残留の韓国人が4万人もいるのかと驚いた人も少なくないはずだ。
1990年代に入って、韓国内にもサハリンから帰国した韓国人を受け入れる故郷村が、日本の支援もあって建設された。しかし、その人の人生は、取り返すことはできないのだ。日本人の一時帰国を推進する会の関係者も、番組に登場していわく、「日本政府は何もしない、とんでもないこと」だと。その憤まんやるかたないという表情が衝撃的だった。
番組に登場した日本人女性は90歳前後と高齢で、その人の人生はもう取り戻すことが出来ないのだ。”青春を返せ”と叫んでも、返ってこないのだ。為政者は、こうした弱者の声に真摯に耳を傾ける必要があると思う。国家の損得勘定でソロバンをはじく政治は非人道的で非情そのものだというほかない。(韓登)


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