『アウトレイジビヨンド』撮影裏話から人生哲学まで

金時鐘氏招き特別講演会
日付: 2018年12月05日 10時03分

 神奈川県韓国青年商工会・青友会は先月28日、北野武監督作品『アウトレイジビヨンド』などに出演し、その存在感を知らしめた俳優・金時鐘(金田時男)氏を招き、「わが人生の歩み」と題した講演会を主催した。会場には李正寿・青友会会長をはじめ150人ほどが集った。

 きっかけは、俳優である故松田優作のドキュメンタリーだった。見ているうちに突然、映画に出たくなってしまったと打ち明ける。「長男が北野武監督と友人で、私自身も10年以上のお付き合いでした。それで息子に、頼んで来いと」。
監督の快諾により、75歳での映画デビューが決定し、韓日を股にかける大物フィクサー・張大成を演じることになった。役名は、映画が大成するようにという自身のアイデアだ。
共演者の白竜氏から「北野監督は場面をよくカットするんですよね」と聞いた。ただでさえ出番が少ないのにカットされたら大変だと、奥さんを相手にせりふの練習を積んだという。
それが2012年公開の『アウトレイジビヨンド』である。撮影終了時には続編のイメージが浮かんでいたそうで、監督に「大友(主人公)は韓国に逃げたことにしましょう」と提案。『アウトレイジ最終章』へと繋がる。
父親は金氏が6歳のときに他界、母や兄が苦労して育ててくれた。様々な仕事を経験したが、人への恩義を忘れずまじめに仕事をしていれば、必ずチャンスは来ると実感している。
「運の良し悪しは自分で変えられます。ただし一生懸命やらないと良くなりません。そして人との出会いを大事にしてください。日本での商売にはまだまだやれる余地があります。なにか一つ、他にないようなことを考えてみましょう。迷ったときは原点にかえってみることも必要です」
経験に裏付けされた言葉には説得力がある。

写真:実業家で俳優の金時鐘氏による講演。神奈川韓国会館で


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