独自ロケット開発に弾み

エンジン搭載発射体の打ち上げ成功
日付: 2018年12月05日 09時56分

 韓国はこのほど、独自に開発したエンジンを搭載した発射体の打ち上げに成功した。一方で、韓国の宇宙技術は未熟だといわれても仕方のないレベルだ。今回の打ち上げ成功は、科学技術分野の成長にどのような影響を与えるのだろうか。

 韓国型ロケット・ヌリ号(KSLV―2)に使用予定の75トンエンジンを搭載した発射体が先月28日午後4時、全羅南道高興郡の羅老宇宙センターから打ち上げられた。韓国航空宇宙研究院(韓宇研)は、目標値である140秒を超えた151秒まで正常延焼したとし、発射実験は成功したと伝えた。
140秒延焼は高度600~800キロメートルの地球軌道へ1・5トン級の人工衛星を運ぶため、最低限要求される技術だ。75トンエンジンはヌリ号の1段・2段ロケットの核心部品となる。
実は、韓国がロケットを打ち上げたのは今回が初めてではない。2013年に「羅老号」が、100キロ級の人工衛星を地球軌道上へと運んでいる。しかし、このロケットはロシア製だった。その意味で今回の成功は、韓国の宇宙開発において大きな意味を持つ。
今回の成功は、まだ最初の一歩に過ぎない。宇宙ロケット開発技術は大陸間弾道ミサイル(ICBM)への転用も可能であるため米国から研究開発を規制され、進展しなかった。核保有国である米国・ロシア・中国はもちろん、日本にも後れを取っている。
日本は70年代に人工衛星を打ち上げ、宇宙技術開発に注力してきた。現在は複数の人工衛星を駆使し、自動走行車の走行補助システムを構築するなど、宇宙技術を一般に活用している。
ヌリ号は2021年の打ち上げを目標としている。75トンエンジンの技術面での条件はクリアしたが、複数のエンジンによる同調や試験発射体とヌリ号の機体規模の差など、課題は山積だ。韓宇研の研究員は「衛星・探査船を自力で打ち上げることができれば、宇宙開発の発展につながる」と、期待を寄せている。


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