「韓人の日」国内メディアの関心薄く

国家記念日に各局中継なし
日付: 2018年10月11日 00時00分

 今月5日は「世界韓人の日」だ。今年12回目を迎えた国家記念日だが、韓国国内の関心は極めて薄い。国内世論の関心度は、取材に対するメディアの意気込みで容易に判断できる。国家記念日であるにも関わらず、各局ともテレビの生中継はなし。

 今年12回目を迎えた国家記念日「韓人の日」だが、地上波のKBSやMBC、SBSはもちろん、ニュースを専門とするYTNや総合編成チャンネルでもライブ中継は行われず、さらには政府が運営するKTV国民放送ですら「韓人の日」の中継は編成から除外。一方の新聞も、国内主要メディアの記事は少ない。
これに対し、現場で出会った記者歴35年の国内ベテラン記者は「メディアで、在外同胞問題は下位に属する話題。これを補完するような、国内の韓国人と共に行う企画が不足していると思う」と指摘した。
この日は、国家記念日のため大統領が出席し、母国を訪れた世界各国の韓人団体代表らを激励した。しかし、大統領の出席は国家記念日に指定されてから毎年続く慣例だ。2007年当時、政府が打ち出した国家記念日制定の理由は「全世界に暮らす在外同胞の大切さを想起し、韓民族としての矜持とプライドを鼓舞するため」だった。
「より大きくなった一つ、韓半島の光になる」をスローガンに開かれた今回は、世界75カ国の韓人会代表約400人が参加した。韓人会会長らは、就職難が深刻な母国青年たちの海外進出支援を約束し、韓国政府には憲法条項に「在外同胞」の付加、「在外同胞記念館建立」の要請を決議した。
呉公太前団長(右)に勲章が授与された
 一方、文在寅大統領は記念式で「740万の在外同胞が179カ国に根付いたというストーリーは、まさに大韓民国の歴史そのものだ。亡国と独立、経済発展と民主化という各時代の姿が、亡命や労働移民、養子、国際結婚、留学、海外進出など、さまざまな形で同胞の皆さんの人生に込められている」と語った。
続いて文大統領は「大韓民国と在外同胞は一つになるべきだ。共に、より大きな”一つ”となり、韓国人の新たな歴史を刻んでいこう」と述べた。

呉前団長が無窮花章

 記念式には、在外同胞社会の権益増進に寄与するなど、功績者に対する政府褒章の授与が行われた。大統領が親授したのは、呉公太・前在日本大韓民国民団中央本部団長(国民勲章無窮花章)ら5人だった。「世界韓人の日」の政府褒章者96人のうち、無窮花章を受章したのはただ1人だ。
呉前団長は、ヘイトスピーチ対策法の制定と東京新大久保地域の活性化、韓流再起活動などの功績が評価された。呉前団長は本紙のインタビューで「在任中の6年間、民団の先輩諸氏の皆さまによる温かい励ましのおかげで過分な栄誉を頂いた。今後も在日同胞のため、韓日親善促進のために一生懸命努力していく」と語った。


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