米国を騙したと自白した文政権

民族優先で同盟の破棄も辞さず
日付: 2018年09月20日 00時00分

太極旗の見えぬ平壌の歓迎
南北関係は「党対党」関係か


文在寅大統領が、韓半島史上最大の積弊である世襲独裁の金正恩に会いに平壌へ行った。歓迎行事に動員された平壌市民たちは、人共旗と韓半島旗だけを振った。沿道でも韓国の太極旗は見られなかった。南北首脳会談は、異例的に労働党本部庁舎で行われた。

南北首脳会談が18日の午後、労働党本部庁舎で行われた(写真=同会談のYouTube放送より)

 今回の南北首脳会談で、「北の非核化」の進展は期待できない。南北が共に非核化に関心のないことを隠していないからだ。平壌側は以前から核問題は米朝間の問題と言いきり、「先終戦宣言」を要求している。
文在寅は9月13日、「北は(未来の核廃棄のため)不可逆的措置をしたのに、われわれ(韓米)は訓練中断だけをしただけだ。そのため米朝交渉が膠着した」とまで言い放った。驚くべきは青瓦台秘書室長の任鍾晳の発言だ。任は会談前日の17日、今回の首脳会談に関するブリーフィングで、議題を南北関係の発展、非核化のための米朝対話の仲裁、軍事的脅威の緩和などと言った。
特に、今まで南北対話で非核化が議題になったことがないが、今回は非核化という重い課題が入ったと言った。そして、「非核化は議論しても合意は事実上難しい」とした。つまり、板門店会談(4月27日)で金正恩が「1年以内に非核化を約束した」と米国側に伝えたのは嘘だと言ったわけだ。
では、文政権が国会に批准同意を要求した「板門店宣言」とは何だったのか。文在寅・主思派政権の意図は、平壌へ同行する人々を通じて判断できる。金大中盧武鉉政権当時から平壌側と密接だった人々や、民労総などの従北が多数含まれている。民労総委員長はTHAADの解体を要求するという。韓国労総も、南北経協に労働界の声を出すと言った。
金正恩は文政権に、投資の決定権を持つオーナーたちの訪朝を要求したという。同行を強いられた財閥企業の中には今、朴槿恵大統領を有罪にするため「積弊」裁判を受けている李在鎔サムスングループ副会長もいる。裁判中という弱点を利用して同行させるのは卑劣だ。任鍾晳は「裁判と仕事は別個」と言ったそうだが、「ロウソク革命」勢力は昨年の1月、李在鎔副会長がトランプ大統領就任時、招待を受けたとき出国を禁じた。
任鍾晳など主思派が、生命権と財産権が保障されない北へ投資を強いるのは、企業の放棄を迫るも同然だ。もっとも、いま認知症と噂されている文大統領を平気に平壌へ送るのが任鍾晳など主思派の秘書官たちだ。
金正恩はトランプ大統領に会うためシンガポールまで行き、習近平に会うために中国にも行く。だが、ソウルに行くのは頑なに断るのだ。南に文在寅や任鍾晳など自分の味方が多いからだ。国際社会の対北制裁体制を決定的に崩したのは、平昌冬季オリンピックだった。文政権は平昌五輪に続き、アジア大会でも南北が共同入場するようにした。文政権が対北制裁を形骸化した。
米国は今回の会談の直前、スティーブ・ビーガン対北特別代表を二回も韓国に送り、文政権に警告した。そして、南北首脳会談に合わせて対北制裁履行問題を議論する、国連安保理を緊急招集し、対北制裁をサボっているロシアを強く非難した。
主思派政権は、米国の強力な警告を無視し、南北関係の拡大へと突進する構えだ。同盟との絶縁を辞さない姿勢だ。
核武装した北と軍縮を進める文在寅に、国家の運命など眼中にない。


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