韓日中が共に働くBPO企業 UBASE

第3次韓流ブームで日本人スタッフが増加傾向
日付: 2018年07月31日 04時18分

 京畿道・富川のUBASE(ユーベイス)は、韓国人と日本人、中国人が共に働くBPO(Business Process Outsourcing)企業だ。同社は、コールセンターや会計処理などのアウトソーシングを請け負っている。国際的な体験や就職先を求めて同社への入社を希望する日本人や中国人が増えている。
(富川=李民晧)

 1998年に設立したUBASEの成長は今も勢いが続いている。現在、職員は1万680人で年間売り上げは3500億ウォン。国内の大企業、テレフォンショッピング企業の顧客管理代行サービスなどを行っている。取引先としては、12業種にわたる海外の有名企業ともリンクしている。
UBASEの李相暌専務は「従来のように単純な顧客サービス代行だけではなく、フロントビジネスの役割も担っている」と話す。韓国に進出したある外資系たばこ会社の場合、かつては400人のセールスマンが各地方をまわり、営業活動を行っていた。しかし現在は、UBASEそのものがプラットフォームをベースに小売店と連結し、注文に合わせてたばこを輸送する。パートナー企業の立場からすると、人件費や物流費を大幅に削減でき、顧客管理まで行ってくれる便利さを享受することができる。
UBASEは、また違う強みを持ち合わせている。差別化したグローバルサービスを提供している点だ。重点を置いている分野は韓日中サービスだ。韓国語と日本語、日本語と英語、韓国語と中国語などのバイリンガルサービス体制が構築されている。対日本の場合、韓日両国を往来する観光客の宿泊先確保から予約までを代行している。家族旅行や出張など、目的に合わせてコンドミニアムや民泊を探してくれるのだ。
グローバル事業本部の林采運常務は「韓日両国を往来する観光客の増加に比例して宿泊先確保に対する需要も増えている。日本の場合、2020年の東京オリンピックに向けて訪日外国人はさらに増えるだろう」と話す。
これに伴い、UBASEは日本人職員の積極採用に乗り出している。
日本関連サービスを開始した14年10月当時、15人に過ぎなかった日本部門のスタッフは、現在では140人にまで増えた。第3次韓流ブームの到来で、日本人や中国人の就職希望者も増え続けている。
就職希望者の背景は様々だ。韓国留学を機に定住している日本人、韓国人と結婚して定着した在日同胞3世などだ。いずれも韓国好きが高じて就職に至ったケースだ。中国チームにも同様の背景を持つスタッフは多い。
チームは異なっていても、韓国人と日本人、中国人らが同じ空間で仕事をすると自然に交流が生まれる。外国人スタッフ専用の寮が完備され、医療や雇用保険の提供なども行っている。いずれもスタッフにとっては大きなメリットとなる。
また、UBASEは富川近隣の大学数校との業務提携を行っており、外国人スタッフがこれらの大学に進学する場合は学費も支援される。日本で生まれ育った在日は、日本語でのコミュニケーションが可能だという点もメリットとなりうる。
韓国の就職前線に、日本と中国の若者たちの姿が目立ち始めた。第3次韓流ブームが様々な分野に影響を及ぼしていることが分かる。林常務は「次世代の在日同胞たちが韓国で仕事をしつつ、母国の文化と国際化を同時に体験してもらえると嬉しい」と話した。


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