南北連邦制を目指す文在寅政権によって今月1日と3日、平壌で韓国芸術団の公演が行われたが、朝日新聞デジタル版は8日、韓国の歌謡曲を楽しんだ北韓の若者6人が先月、公開裁判を受けたと報じた。
公開裁判が開かれたのは3月22日で、場所は北韓の鴨緑江沿岸の中朝国境地帯・両江道三水郡。被告は16~17歳の未成年者6人だったという。
6人は、当局が禁じた韓国歌謡曲約50曲を聴いて踊ったほか、USBメモリーに入れて他人に渡そうとした罪で裁かれた。
4人は反国家陰謀罪で労働鍛錬刑1年が宣告され、残る2人はより重い処罰で教化所(刑務所)に送られたという。
裁判には最高検察庁の検事も参加し、当局が事態を重視している様子がうかがえたとされる。
韓国芸術団による1日の平壌公演は金正恩と李雪主も観覧したが、北の労働党機関紙・労働新聞は同日付の記事で、資本主義の文化・芸術を厳しく批判した。
一方、韓国のインターネット媒体・自由日報は4日、北京発の記事として、2010年以降の金正恩政権時代に、韓国ドラマなどを楽しんで摘発され処刑された北韓住民が約1000人にのぼると報じた。