イエメン内戦で確認された北韓のミサイル密輸

日付: 2018年02月21日 00時00分

 国際社会の対北制裁措置が強化される中、北側が依然と中東など紛争地域へミサイルなど武器や軍事技術の密輸を続けていることが確認された。北側の武器密輸を遮断するためにも海上封鎖が必要な状況だ。
「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」放送は17日、国連安全保障理事会のイエメン制裁委員会の専門家パネルが今年1月26日(現地時間)に提出した報告書を引用して、内戦中のイエメンで、フーシ反軍側がサウジアラビアを攻撃した地対地ミサイルは北韓製ミサイル技術が使われた可能性が高いと報じた。
つまり、フーシ反軍が昨年の7月26日、イエメン政府軍を支援するサウジアラビアのタイプ市に向けて発射した地対地ミサイルの液体燃料推進体を収去して分析した結果、この二元推進ロケットが、ロケットの本体を分離して燃料タンクと酸化剤タンクを追加する改良が行われたことが確認されたという。そして、その改良作業は、北韓の「火星7型」と「火星9型」の弾道ミサイルを改良したときの技術と指摘した。
VOAは、「報告書によると、フーシ反軍は二元推進ロケットのほか、弾頭重量も減らして最大射程を600キロから668キロまで伸ばした」と伝えた。
また、現地のメディアが、「フーシ反軍が2015年、サウジアラビアの軍事基地に向かって発射した20発のミサイルも北韓製『スカッドC』か『火星6型』と報道」したことも紹介した。
イエメンの内戦は、イスラム連合軍とイランが支援するフーシ反軍間の戦争だ。イランはフーシ反軍に弾道ミサイルなどを提供している。イランのミサイル技術は北韓が提供・協力してきたものだ。フーシ反軍は2017年12月、韓国がUAEに建設中の原発に向かって巡航ミサイルを発射したと主張した。
一方、国連安全保障理事会のイエメン制裁委専門家パネルは、2017年初めに出した報告書では、「イエメンフィフティ反軍が北韓製『73式機関銃』を運用している」と指摘した。
フーシ反軍が使用するこの「73式機関銃」はイランから提供されたものだが、具体的な経路は不明で、海賊が多いイエメン西部のアデン湾一帯でも、この北韓製「73式機関銃」が多く使用されているという。
核兵器や化学兵器を搭載できる、北韓製の弾道ミサイルまでが「イスラム法で世界を統治すべき」と主張する狂信的集団に大量に流入している事実は深刻な事態だ。
米下院の外交委員会は、北韓がテロ支援国から解除される過程をもっと厳しく規制するする「輸出統制改革法案」を2月15日、与野党共同で発議した。


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