「平和の祭典」に水を差す北韓の挑発<2>

「在日同胞の真心を五輪へ」 在日本大韓体育会 崔相英会長に聞く
日付: 2018年01月01日 00時00分

崔相英会長
 ――オリンピックの募金運動をどのように行っているのか。

「1億円を目標にがんばっている。今月の韓国選手団結団式の頃までには達成できると思っている。寄付の方法については、まだ決めていない。パラリンピックへの寄付も検討している。まだまだ世間の関心は低い分野だが、日本でマイノリティとして生きる在日同胞として、障害を克服する人間勝利、希望の光となれるよう、応援したい」
 ――在日同胞を代表するスポーツ団体長として、今回の寄付運動の意義は。
「祖国の慶事だけでなく、災害・事故の際にも寄付を行うのは、在日同胞と民団の美しい伝統だ。今回も1世の先輩たちが築いてきた歴史を継承するという、意義のあることだと思う。長として何か言うとしたら、今まで在日同胞選手は30以上のメダルを獲得してきたが、ほぼ夏季五輪だった。これからは冬季でも在日同胞の選手を育成し、メダリストを誕生させたい。同胞の中には、スキージャンプをはじめ雪上種目に優れた実力を持った選手がいる。後輩たちに、韓国代表になるという夢を抱かせてあげたい。そのための力になれるなら、協力を惜しまない」
 ――参観団の派遣について。
「2月9日の開幕式に在日同胞参観団が行く。参加人数は200~300人程度ではないかと期待している。宿泊施設の予約や移動手段など、いくつかの解決すべき課題はあるが、間違いなく参観する。30年ぶりに祖国で開催されるオリンピックであり、大会の盛り上げに同胞として一役買うのは当然だ」
 ――平昌五輪の2年後、東京でも五輪が開かれる。韓日両国の親善を図る機会になるのでは。
「オリンピックを契機に、韓日両国がより近くなってほしい。2002年の韓日サッカー・ワールドカップの時、在日同胞が共同応援団を結成したように、オリンピックを両国の親善を活性化させる起爆剤にしたい。スポーツは政治・外交問題を超越する。今回の五輪は平昌から東京にバトンタッチすることになるから、その点でも、韓日は互いにリンクしている。平昌大会が在日同胞だけでなく、韓国と日本の人たちが互いに気持ちよく交流する機会になることを期待する」


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