平昌冬季オリンピック 2月9~25日 華やかに

見どころ・グルメスポットなどが充実
日付: 2018年01月01日 00時00分

 平昌冬季オリンピックの開幕が40日後に迫ってきた。2月9日、聖火は江陵を経て平昌のメーンスタジアムの聖火台に灯されることになる。オリンピック・パラリンピックの開催地となる江原道は、韓国のヒーリングスポットと呼ばれる地域だ。五輪とともに楽しめる観光スポットを紹介する。(ソウル=李民晧)

江原道の見どころ満載 
ドラマ撮影地や聖火リレー「スポット」

月精寺森道
 オリンピック競技場周辺の観光スポットは、聖火リレーのコース上に散らばっている。101日間、全国津々浦々2018キロの行程を回ってきた最後の区間が、江陵と平昌だ。
まずは、リレーの最後のコースとなった平昌の五台山にある月精寺森道だ。新羅時代の西暦643年に創建された古刹は、「千年の森」と呼ばれるモミの森が自慢だ。散策コースの長さは1・9キロ。韓国の人気ドラマ「トッケビ」の撮影地にもなった絵になるコースだ。1800本の古木の香りを感じながら、韓流ドラマの主人公になった気分を味わえるだろう。月精寺で一晩テンプルステイをすれば、韓国仏教文化を体験することができ、特別な思い出になるに違いない。
江陵市内にある船橋荘は、朝鮮時代の士大夫の生活を垣間見ることができる空間だ。1967年に国家民俗文化財第5号に指定された、世宗大王の実兄・孝寧大君の11代孫である李乃蕃の邸宅で、韓国に現存する韓屋の中で最大規模。門だけで12カ所、部屋数は80を超える。
船橋荘

イタチを追いかけていた李乃蕃が、江陵の鏡浦台近くにあった松林で、この場所を見つけたという伝説が子孫たちに伝えられている。李家の伝統として、門は開け放たれ、身分の上下や老若男女を問わず食客を受け入れたことでも有名で、当代の名筆であった金正喜や、高宗の父・興宣大院君などの騒人墨客が同地を訪れた。近代に入ってからも、金九、李始榮などが主人と交流を結んでいた。墨客が残した数々の芸術作品、朝鮮時代から近代に至るまでのさまざまな生活用品を見ることができる。韓国の伝統家屋の趣を満喫できる観光スポットだ。
現代美術作品に興味のある人には、ハスルラアートワールドがおすすめだ。ハスルラとは、江陵の高句麗時代の地名(何瑟羅)で、芸術公園は「芸術に寄り添いながら自然を鑑賞する場所」と言われる。青々とした東海(日本海)が眼前に広がる絶壁の上に造成された彫刻芸術公園、ピノキオテーマ館で有名な室内現代美術館、幾何学的でユニークな建築美を誇るホテルなどがセットになっている。
聖火リレーのコース上で見逃せないポイントは、安木海辺カフェ通りだ。安木ビーチ沿いのこの通りには、約70店舗のカフェが点在する。スターバックスをはじめとする大型カフェチェーンもあるが、ほとんどはオーナーの個性が光る小規模コーヒーショップだ。
江陵市は2000年代初頭から、全国の有名なバリスタを招聘し、カフェ通りを作り、オーナー自らが直接コーヒーの木を栽培している。韓国初の商業用コーヒー農園があるのも江陵だ。このほか江陵では、退溪・李滉とともに朝鮮儒学の二大巨頭である栗谷・李珥と彼の母・申師任堂が住んでいた烏竹軒も見逃せない観光スポットだ。李珥は5000ウォン札、申師任堂は5万ウォン札に描かれている、韓国で尊敬される朝鮮時代の人物である。

韓国式「刺身」「スンドゥブ」グルメを満喫 
カフェ街の珈琲も絶品

 江陵周辺のグルメといえば、東海で獲れる新鮮なメバルやヒラメなどの刺身だ。日本と違い、付け合わせのおかずが盛り沢山。刺身を頼めば、無料で魚の煮物や揚げ物、うずら卵やドングリのムッまで出てくる。これらのおかずは、ほぼすべての店でおかわり自由だ。
日本と違う点はまだある。韓国の刺身は魚を熟成させず、いけすから取り出してすぐに調理する。波の音をBGMに食べられるのも魅力だ。締めにメウンタンまで食べれば、お腹はいっぱい。一人7万ウォンから10万ウォンで楽しめる。

鏡浦台や競技場周辺で最も多く見かけるのが、草堂スンドゥブだ。スンドゥブは代表的な豆腐を用いた料理だが、ここで使われる豆腐は、にがりの代わりに海水を用いている。喉をスムーズに通る格別な食感は子どもから高齢者まで人気で、消化吸収しやすい健康食に挙げられる。江陵のあちこちに「400年豆腐家」の看板が立っている。それだけ長い豆腐の伝統が市民の誇りだ。
このほか、6・25韓国戦争の時に北からきた人たちが元祖といわれるスンデや、スケトウダラの冷麺、そばをベースにしたマッククス、海産物をふんだんに用いたカルグクスなども江原道東海岸のおすすめメニューだ。

通訳も待機で安心
オリンピック指定病院

 観光中に突然病気になったら、どの病院に行けばいいのか。頼りになるのが「オリンピック指定病院」だ。江陵峨山病院と原州セブランス基督病院である。峨山病院は江陵競技場から10分、平昌競技場から30分の場所に位置し、オリンピック期間中は専用救急医療センターを稼働する予定だ。医師や看護師が24時間体制で待機し、通訳もいるので心強い。
病院オリンピック支援団の宋先弘副団長は「救急患者をできるだけ迅速に治療するため、ワンストップで対応するようにした」とし「ロシアのソチ、カナダのバンクーバーの事例を研究し、さらにより良い医療システムを備えることに最善を尽くした」と説明する。96年に開院した802病床の江陵峨山病院には、一日平均2200人の患者が訪れる。江原道の東海岸地域最大規模の病院だ。北は江原道・高城から、南は慶尚北道・蔚珍までカバーする。
平昌や江陵からは80キロ離れているが、原州のセブランス基督病院も、もしもの時に頼りになる医療機関だ。江原道で唯一、ドクターヘリを持つ病院。アジアで唯一のIOC指定病院に認定されている。重傷患者や脳卒中など緊急コールが来れば、すぐにドクターヘリを出動させる。江陵からでもヘリコプターなら15分。年間200件以上の出動があるが、事故はゼロだ。
韓国では「上級総合病院」に区分され、病床数は854。31の診療科に加え、運動医学センターなど九つの指定センターを運営している。

 


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