中国「独身の日」商戦 2兆8777億円

韓国は国別5位に後退
日付: 2017年11月15日 00時00分

 世界最大のショッピングイベント・中国の「光棍節」(独身の日)で、今年も大規模なネット販売競争が繰り広げられた。今年の取引額は、前年度比39%増の253億ドル(約2兆8777億円)を記録、韓国は国別で昨年の3位から後退し5位となった。

 11月11日(光棍節)は、中国では「独身の日」と呼ばれ、大規模なネット通販セールが行われる。2009年に世界有数のECサイトを運営するアリババグループが、「ネット通販で、独身で寂しいと感じる人を励まそう」というコンセプトで始めた。取引規模は年々拡大し、昨年は11日の一日のみの売り上げで約178億ドルを記録(アリババグループの取引額)。米国の代表的なショッピングイベント、ブラックフライデー(33億ドル)の5倍以上にのぼる。韓国は小売業など60社がアリババのネットモールに参加、セール当日の越境ネット通販による取引額は日本、米国に次ぐ3位となった(アリババ発表)。
今年の光棍節は、THAAD配備問題のため、韓国製品の売れ行きが懸念され、当初は企業サイドも期待していなかったが、「韓中合意」が発表され、経済交流が修復に向かったことから、急きょ光棍節向けプロモーションも活発化、さまざまな企業がこの日のための商戦に尽力した。
アシアナ航空は同日、中国を出発して韓国を目的地または経由するすべての路線を割引した。小売・流通企業も大規模なプロモーションで、中国の顧客を取り戻そうと注力。イーマートは、アリババで500余りの商品を半値販売。Gマーケットはリビング・乳児・児童ブランドを最大63%割引に。韓国コスメブランドのなかでも若い女性に人気のラネージュは、多く購入した顧客にメーキャップサービスを、オーガニックコスメブランドのイニスフリーは、商品の贈呈イベントを行った。
特に積極的だったのが免税品業界。インターネット免税店で品物を購入すると、製品を受け取るために、韓国を訪問せざるを得ないため、実店舗での集客にもつながる。新羅免税店、新世界免税店、ギャラリア免税店などのHPでは、中国人向けのイベントを数日前から開催。大幅ディスカウントはもちろん、ネットで使用可能な金券の提供や、規定額を超えた購入者に対しての返金制度を設けた。
今年度は国別売り上げで昨年の3位から5位へ後退した。しかし、参加企業の多くは10~30%売り上げを伸ばした。流通業界関係者は「THAAD問題のなか、今回の光棍節イベントは一定の成果をあげた。今後は、中国人観光客の増加も期待できる」としている。


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