通信使でトーク 世界遺産登録に向け

大阪に専門家が集結
日付: 2017年11月01日 00時00分

鄭成一教授の講演
 大阪韓国文化院と大阪歴史博物館は10月21日、「新時代の朝鮮通信使~ユネスコ世界記憶遺産登録と研究の展望」と題する韓日交流トークイベントを、大阪歴史博物館講堂で開催した。江戸時代に朝鮮から日本を12回訪れた外交使節団である朝鮮通信使を今日的視点から考察し、明日に向けての韓日交流に資そうというのが狙い。200人が参加した。


今回のトークイベントででは、光州女子大学の鄭成一教授、西南学院大学の尹芝惠准教授、大阪歴史博物館の大澤研一学芸課長の各氏が講演し、登録に向けた韓国側の動きや、通信使に関する最新の情報・研究を発表した。


鄭成一教授は、朝鮮時代後期(江戸時代)における韓日関係史、特に貿易史を専門とし、著書に『朝鮮後期対日貿易』(2000年)、『全羅道と日本~朝鮮時代海難事故の分析』(13年)、『常平通寶を所持した朝鮮の漂流民と對馬島』(16年)などがある。鄭教授は「通信使による交流の結果、両国はもとより、東アジア地域に政治的な安定がもたらされ、長期安定的な交易ルートを確保できたことは歴史的事実だ。そういう意味でもこの記録物は、人類共通の貴重な遺産でもある」などと述べた。


朝鮮通信使にまつわる絵画を中心とした、韓日比較文化研究を専門としている尹芝惠准教授は、英国で発見された通信使の船団図を紹介。大澤研一課長は、通信使の送迎に使われた大阪淀川での川御座船について解説した。


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