多様化する「韓国籍」 10年で22万人が放棄

日本では年間5000人
日付: 2017年11月01日 00時00分

 全世界の在外同胞社会が常に抱える問題の一つが国籍だ。居住国の国籍を取得する人が多いが、国籍取得をしない人も少なくないのが現状だ。このほど、韓国籍離脱者の数字が発表された。在日同胞の中で韓国籍を放棄したのは、10年間で5万人超。米国に次いで2位となった。


昨年の韓国国籍放棄者が、過去最大の3万6404人となったことが明らかになった。移民政策研究院の資料によると、最近10年間で韓国国籍を放棄した人は22万3611人。このうち複数の国籍から韓国以外の国籍を選んだ人は8849人。そのほかの多くは、外国籍を変えた「国籍喪失者」だ。


10年間のデータをみると、国籍喪失者のうち、米国籍を取得した人が9万4908人で約半数を占めた。次に日本が5万8870人、カナダが3万2732人と続いた。


日本の法務省の資料を見ると、昨年の韓国・朝鮮籍の帰化許可者数は5434人で、13年の4331人から増加傾向にある。毎年約5000人が、日本国籍を取得している計算だ。


在日同胞社会では、日本国籍を取得することをタブー視する傾向がある。過去に植民地支配や差別などを受けた経験から、抵抗感がぬぐえないためとみられているが、在日同胞社会は2世、3世の時代から、4世、5世に代替わりしている。日本国籍取得は「自然の流れ」といっても過言ではない。


国際結婚が増えたことも、状況を加速させている。韓日カップルの場合、生まれながらにして両国の国籍を持つことになるが、成人するにしたがって国籍の選択を迫られる。生活基盤のない韓国の国籍を選ぶ人は少数派だ。


日本国籍を取得した韓国人の一部は、認識を変える必要性があると話す。より多くの在日韓国人が日本国籍を取得すれば、在日韓国人の声を、より強く日本社会に発信できるという主張だ。彼らは、「なぜ『韓国系米国人』や『日系米国人』は米国籍であることを隠していないのに、『韓国系日本人』は日本国籍の取得を隠そうとする人がいるのか」とも疑問を呈する。また、「国籍は変わっても『韓民族』ということに変わりはない」と訴える。


日本国籍取得者は悪いことではないと、帰化者の一人は語る。むしろ韓国籍を守っているといいつつ韓国語も話せない、韓国のことを知らない人よりは、韓国語を話せる「韓国系日本人」の方がよほど韓国人らしいのではないかと反問する。


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