朝総連衰亡史(55) 朝総連は韓国人大量殺戮を誓う暴君を支持するか 

日付: 2017年10月03日 22時29分

 朝総連は、日本軍慰安婦問題を再燃させようと苦心している。文在寅政権がこの問題を継続的に提起しないと非難する(朝鮮新報10月2日付6面)ほどだ。日韓関係を破綻させるための典型的な扇動記事である。


だが、いわゆる「性奴隷」に対しては、金氏王朝は何も言えないはずだ。金正日時代から労働党5課によって体系的に「喜ばせ組」を管理している国に、「性奴隷」を批判できる資格があるだろうか。
まだ「喜ばせ組」を見たことがないなら、朝鮮中央テレビをネットで視聴できるエルファテレビで芸術公演を見ればいい。首領様を喜ばせるため、いかに苦労しているかを。
「喜ばせ組」は金正日時代の話でない。最近の脱北者も「喜ばせ組」に対して詳細に証言している。もっとも、社会主義共和国では、女性は道具にすぎない。
夥しい数の性奴隷が、今中国にいる。脱北女性が性奴隷になっているのだ。彼らを救出しようとせず、慰安婦だけにこだわるのは、同族として、人間としての道理を捨てる行為だ。
朝鮮新報が、数百万の人民を犠牲にして完成させている水素爆弾とICBM開発を直接指導する金正恩の様子を、平壌発の記事で誇らしげに報じている中、看過できない民族反逆の記事(10月2日付1面)がある。


朝総連中央常任委員会の声明(9月22日付)だ。「先軍朝鮮の勝利の象徴であり、総連と在日同胞たちの運命の守護者である敬愛する最高指導者の金正恩元帥は」で始まる声明は、いくら盲目的な忠誠の表現とはいえ、看過できない内容で、二度と繰り返してはならないという警告を込めて紹介する。


「われわれは、どれほどの天地風波が吹き荒れても、祖国と共に総連と在日同胞たちの運命であられ、未来である敬愛する最高領導者の金正恩元帥を決死擁護し、母なる祖国を最後まで防衛する」(中略)「在日本朝鮮人総連合会中央常任委員会は、米国におもねる追従国の日本で、どれほどの厳しい嵐が吹いても隊伍の一心団結と同胞の間で行き交う温かい情の中に総連の力があり、新しい全盛期もあるとおっしゃった敬愛する元帥様のお言葉を、必勝の宝剣としてより高く掲げ、国と民族の尊厳と名誉、在日同胞の暮らしや愛する後代の希望に満ちた未来のため、勝利のその日まで正義の闘争をより力強く、より果敢に展開していく」


言葉と文字を学んだ理由は、このような野蛮で恥ずかしい文章を書くためだったのか。朝総連は、平壤が本当に米国の軍事力に勝てると思うのか。いくら「銃爆弾」や「自爆精神」に洗脳されてきたとしても、忠誠心だけで銃爆弾になって人民を犬死にさせるつもりか。
彼らは米国の戦争方式を知らないのだろうか。ステルス機が攻撃すれば、攻撃されたことも知らずに無力化されるのは常識だ。幸いなことに、米国は精密爆撃をするため、民間人には被害が及ばないと期待できる。米国は高価な先端兵器を使用する。この先端兵器が、通常兵器よりも効率的で経済的だからだ。


大多数の同胞は、金正恩とその家来が、韓国と米国と日本に対する核先制攻撃を公言していることを不安な気持ちで見ているはずだ。なのに、朝総連組織は、盲目的に金正恩への忠誠を誓う。首領を決死擁護するだのというが、不可能だ。首領は地中深くに隠れているから、擁護どころか一緒に死ぬこともできない。米国は、斬首作戦で敵の指導部だけを除去するからだ。


問題は韓国だ。金正恩と労働党は、米国の攻撃を受ければ、ソウルを、南朝鮮を火の海にすると公言してきた。これは到底許されない犯罪だ。朝総連は、94年前の関東大震災後に朝鮮人を殺戮した日本人の蛮行を糾弾しながら、米国に攻撃された報復として、罪のない南韓人民を無差別に殺戮することを支持するなら、とんでもない殺人鬼である。


米国は北を攻撃する場合も、核心標的以外の周辺の民間人に被害がないように攻撃する。しかし金正恩と人民軍は、何の関係もないソウル市民を殺戮すると誓う。この理由だけでも韓国人は、生存のため金正恩と人民軍を先に殺すしかない。もちろん、朝総連組織も虐殺・暴圧体制の共犯だ。


安倍首相が先週、衆議院を解散した。解散の大義名分として挙げたのが、北の核脅威だった。日本国民全体が北の核脅威を感じるのは誇張されたものか。朝総連はどうして、よりによって「米国におもねる追従国、日本」政府に無償化支援を請うのか。
(つづく)


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