こん睡状態で帰国

米国で膺懲求める声高まる
日付: 2017年06月21日 05時55分

 米国人大学生、オットー・ワームビアさんがこん睡状態で北韓から解放され、家族の元へ返された13日、米国務省のレックス・ティラーソン長官は、事実関係のみの短い声明を発しただけだった。
ワームビアさんは昨年1月、旅行先の平壌のホテルで、金正恩が写ったポスターを盗んだ容疑をかけられ、同3月に労働教化刑15年を宣告された。医師団によると、脳の大半は壊死していたが、北が主張するボツリヌス菌への感染は確認されなかった。ただ、骨折などの外傷もなかったという。ワームビアさんは19日に死亡した。
米国内では、北韓への旅行が危険であり、外貨獲得源になることから、政府が北韓への旅行を禁じるべきとの声が上がっている。ティラーソン長官は、渡航禁止を検討中だと述べた。
ワシントン・ポストは14日の社説で「必ず罰を与えなければならない」と主張。今回の解放に向けた交渉過程について多くを語らなかったティラーソン長官は、北韓当局に拘束されている米国人3人についても、継続して解放を求めていく方針だ。


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