韓国軍が、軍事境界線付近に設置された大型スピーカーで、金正男がマレーシアで暗殺されたことなどを伝えている。スピーカーは40台あり、10キロ先まで放送を聞き取ることが可能だという。デイリーNKジャパン編集長の高英起氏は「こうした情報が人づてで内部に広まれば、政権にとっては大きな打撃になる」と指摘する。
韓国軍は一昨年8月、北韓が埋設した地雷で韓国軍人が重傷を負ったことを受け、スピーカーを用いた対北心理放送を11年ぶりに再開。一時は軍事行動を起こすと迫ってきた北韓が、一転して遺憾の意を表明したため、放送を中断していた。ところが昨年1月、北韓の核実験実施に対する韓国独自の制裁の一環で、放送は再開されていた。