北挑発、警戒続く

ミサイル失敗軽視できず
日付: 2016年10月26日 17時15分

 国家情報院の李炳浩院長は19日、北韓が11月8日の米大統領選に合わせて挑発を行う可能性が高いと述べた。北韓は最近、中距離弾道ミサイル「ムスダン」の実験を連続して行っている。
今月に入って北韓がムスダンとみられるミサイルを発射したのは、15日と20日。いずれも発射直後に空中で爆発しため、失敗と分析された。北韓の技術力が低いことが失敗の要因に挙げられているが、専門家は油断してはならないと指摘する。
米政府系ラジオ「自由アジア放送」(RFA)は、ドイツのミサイル専門家マーカス・シーラー博士の分析を引用し、「中距離弾道ミサイルの発射はエンジンを改良するため」と伝えた。北韓は実験の失敗を重ねつつ、ミサイル技術を高めていくとの見方だ。試射は最大で10回程度になるとの予想だ。
一方の核実験は、回数を重ねるごとに威力を増している。朴大統領は、北韓が「小型化、軽量化、多重化」された核弾頭を「思いのまま必要なだけ生産できる」と述べ、警戒感を高めている。北韓の核開発は、韓国の想像を上回るスピードで進んでおり、韓国では米軍の装備転用や技術開発の前倒しを進めようとの動きがある。


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