THAAD配備にロシアも反対

中国に続き、韓国大使呼び出し
日付: 2016年02月17日 10時28分

 中国に続き、ロシアもTHAAD(高高度ミサイル防衛)システムの韓国配備に反対の姿勢を示した。ロシアのイーゴリ・モルグロフ外務次官は9日、朴魯壁・駐露韓国大使を外務省に呼び、韓国へのTHAAD配備に懸念を伝えた。
 韓米は北韓が長距離弾道ミサイルを発射した7日、即座にTHAAD配備についての協議を始めると発表。中国は同日に駐中韓国大使を呼び出し、抗議していた。ロシア政府が韓国大使を呼び出してTHAAD配備に反対するのは初めてだ。
 北韓の挑発行為をめぐっては、制裁強化に動く韓日米と、厳格な対応には消極的な中露という構図が鮮明になっている。韓国外交部の報道官は11日、「(THAAD配備は)北の核とミサイルの脅威に対する純粋な防衛レベルの措置」と述べた。THAADは中露の安全保障上の脅威にはなりえず、国連の強力な制裁で北韓に核放棄させることこそ域内の利益につながると主張した。


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