収容所内の惨状を告発

「北の人権侵害問題啓発週間」前に
日付: 2015年12月09日 00時00分

 10日から始まる「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」を前に、都内で脱北者を呼んで講演会が開かれた。北朝鮮難民救援基金や北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会が、「恐怖の地下房と収容所を語る」をテーマに主催した。
 第1部の講師は、韓国で「北韓政治犯収容所被害者家族会」の代表を務めている鄭光日氏。15号管理所(耀徳収容所)に収監された経験を持つ脱北者だ。
 鄭氏は身に覚えのないスパイ罪で3年間収監されたが、自白を強要される過程で行われた「鳩拷問」について詳しく語った。収監者を後ろ手にして手錠をかけ、地上60センチから1メートルのところに縛り付け、立つことも座ることも許されないまま数日間放置されるという。また、収監者に対する非人道的な扱いについても語った。
 第2部ではコラムニストの勝谷誠彦氏が質問者になり、インタビュー形式でトークが行われた。勝谷氏は「安倍首相は積極的平和外交を掲げているが、北の住民を解放することにも力を入れてほしい」などと発言した。6日には大阪でも同様の講演が開かれた。


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