南北離散家族の再会をめぐる当局者会議が7日、板門店の韓国側に位置する「平和の家」で行われた。韓国側首席代表は大韓赤十字社の李徳行実行委員(統一部統一政策協力官)で、北韓側は朝鮮赤十字社中央委員会のパク・ヨンイル中央委員だった。
南北は8月末の高官級協議で、旧盆(9月27日)をめどに離散家族の再会事業を行うことで合意していた。ただ、7日の協議の結果、時期は10月にずれ込みそうだ。
再会が行われれば、昨年2月以来となる。人数は当時と同じく南北100人規模になる見通しだ。
韓国側は今秋の再会以外に、行事の定例化や、北に住む韓国人の家族の安否確認を求めている。生き別れになった人の名簿は現在約6万人分あるが、大半は生死確認ができていない。高齢化も懸念されている。
再開場所は北韓の金剛山になるとみられる。北韓は同地を外貨獲得のための観光地としており、韓国側に観光事業の再開を求める可能性がある。