平壌の最高人民会議常任委員会は5日、「主体104年(2015年)8月15日」から「平壌時間」を導入すると発表した。今まで使った東経135度を基準にした時間より30分遅らせる。
平壌側は、大韓帝国の時間を日本の侵略によって奪われたと主張し「日本の罪悪を決算して民族の自主権を守る」と鼻息は荒い。韓半島では1908年から1912年まで、日本より30分遅れを標準時としてきた。
「年号(主体)」に続き、標準時間まで国際的基準や標準を無視した今回の北側の奇行は、金正恩体制が韓国との交流・協力や開放、韓半島の統一より、閉鎖・抑圧体制の強化を図るものといえる。当面、開城工団の運営などにも影響し、南北関係の解氷も基本的に期待できない。
韓国は建国後、韓国の中央を通る東経127度30分を基準にした標準時(日本より30分遅れ)を設定したが、61年、国際基準に沿って東経135度を基準にして現在に至る。