統合進歩党に対する憲法裁判所の審判判決を前に、内外の従北派は必死の抵抗を続けている。その一方では、すでにあきらめの雰囲気も見られる。
従北派は今まで大衆を騙す扇動に自信を持っていた。それが今回も抵抗している背景にある。抵抗すれば結果が変わるという期待があるのだ。統進党解散審判の最終弁論でも党代表の李正姫は、断末魔の叫びのように「民主主義」と「憲法」に触れながら統合進歩党は弱者のための政党であると主張した。
だが、いくら詭弁を弄しても、従北勢力の邪悪な正体はこれ以上隠せなくなった。それは、従北派自身が自分たちの反逆言動をたくさん記録してきたためだ。
従北派自身が自らを破滅に追い込む証拠を記録として残したのだが、この情報化時代にはインターネットに膨大な記録が蓄積される。従北派が民衆・大衆を騙し、動員するために行ってきた嘘の宣伝・扇動が、従北派自身を裁く決定的な証拠になって襲いかかってくるのだ。
反国家団体である韓統連・朝総連など日本内の従北勢力は、これまで「民主化」、「平和」、「民族と民衆の権利」を強調してきた。従北派は自主・民主・統一を掲げ、彼らの目標を妨害する存在・勢力として国家保安法、駐韓米軍、国家情報院などを攻撃してきた。
従北勢力は彼らの従北性が攻撃されれば、決まって「赤狩り」だと反論してきた。だが、「韓統連」の場合、数十年間の活動記録からは、北の核兵器開発、3代世襲、北韓の人権問題などに対する批判はただの一度も提起された記録がない。つまり、韓統連も従北派であることを記録が証明しているのだ。
在日社会の中で自ら統進党との連帯を表明している個人や団体の代表が康宗憲であり、三千里鉄道であるといえよう。康宗憲はすでに内乱陰謀で重刑を言い渡された李石基などと深い関係を持っている。康宗憲の存在を積極的に宣伝してきた媒体の一つである「民衆の声」も李石基が作ったものだ。
三千里鉄道も統進党や康宗憲はもちろん、韓国の従北派たちと非常に緊密に繋がっている。三千里鉄道は大胆にも、李石基や彼が率いたRO(革命組織)、そして統進党を擁護し、救援活動をしている。そのような様子を見ると、もしかしたら日本国内にもROがあるのではないかと疑うこともできる。
特に康宗憲は、二重三重に反国家団体に所属し、韓国社会を暴力的に変革(革命)しようとする統進党の国会議員候補だ。この康宗憲が日本の大学で博士号を取得し、日本の大学で「平和論」を教えている。康宗憲が従北革命分子であることを証明するのも彼自身の言動と、その言動を立証する膨大な記録だ。
康宗憲が平壌に忠実な戦士であることは彼の自叙伝を通じても立証されているが、康宗憲の修士論文と博士論文は、彼の考えがうかがえる根拠であるだけでなく、平壌の考えや戦略がよく整理されていて非常に面白い資料といえよう。
康宗憲の修士号の論文は「金大中政権期の対北朝鮮外交―太陽政策の成果と限界」(2003年12月作成)である。論文は結論として「太陽政策が特定政権の一回的な政策ではなく、国家次元の継承性を持った政策として推進されるべきだと主張するものである」(自叙伝161ページ)となっている。
ちなみに、博士号の論文は「朝鮮半島における非核化と正常化―米朝の相互脅威削減による平和体制」だった。一見、学術論文に見えるがその中身はどうだったのか。
(続く)