北韓経済、3年連続で前年比微増

日付: 2014年07月02日 00時00分

 韓国銀行(中央銀行)が6月27日、関係機関から北韓の経済活動に関する基礎資料をもとに作成した「2013年北朝鮮経済成長率推定結果」によると、13年の北韓の実質GDP(国内総生産)は、前年比1・1%成長したことが明らかになった。
09年と10年はマイナス成長だった北韓は、11年に0・8%、12年1・3%、そして昨年の1・1%と3年連続でわずかながら成長を続けている。
昨年は土木を中心に建設関連の事業が減少したが、気象条件に恵まれたことにより、農作物の生産が増えたことや、石炭や鉄鉱石などの鉱物資源の生産も拡大し、経済が成長したと韓銀は報告している。
昨年の北韓の国民総所得(名目GNI)は33兆8000億ウォンを記録。これは韓国の43分の1の水準だ。前年(約42分の1)よりも差が広がった。1人当たりの国民総所得(GNI)は137万9000ウォンで、韓国の21分の1程度。こちらも前年(約20分の1)より広がった。
北韓の昨年の対外貿易規模は73億4000万ドル(南北交易を除く)と算出された。前年より5億3000万ドルの拡大だ。
しかし、南北間の貿易規模は前年より42・4%減少し11億4000万ドルに留まった。昨年4月から9月までの開城工業団地の稼働中止が主な原因だ。南北間貿易の99・7%が開城工業団地を通じて行われている。


閉じる