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白ニョン島に落ちた偵察機 |
今年3月から4月にかけて京畿道・坡州市と白翎島、江原道・三陟市で発見された小型無人機は、すべて北韓が送り込んだものだった。国防部が8日、調査結果として発表した。
国防部は証拠として、全地球測位網(GPS)の情報が入った無人機のメモリーチップの任務コマンドデータを提示。無人機の発進場所は、黄海道の海州と開城、江原道の平江で、北韓の最前線の4軍団のうち、3軍団が駐留する地域だ。
白翎島の無人機が離陸した海州の第4軍団は、西海北方限界線(NLL)を狙う核心戦力である。開城の第2軍団は首都圏を攻撃する最前線の戦力であり、山岳地域の平江にある第5軍団は、特殊部隊が主力である。
国防部当局者は「北韓の小型無人機は、重量が10~14キログラムで、燃料タンク(坡州4・97リットル、白翎島3・4リットル)のサイズを考慮すると、飛行距離は280~400キロメートルに達するだろう」と推定。追加搭載重量は3~4キログラムに達し、小型爆弾や生物化学兵器の搭載は十分に可能であると分析した。
北韓の無人機は3台とも、中国メーカーが開発した製品を、北韓が一部改造したものとの推定も発表された。国防科学研究所の金鐘聲・無人機(UAV)システム開発団長は記者会見で、「中国の無人機と見た目やその他の寸法・重量上の特性が非常に似ている」と述べた。実際に坡州と三陟に墜落した無人機は、中国の通信会社「中交通信」が製造したSKY―09P、白翎島に墜落した無人機は「万凱飛」のUV10CAMと同じ形状をしていた。
無人機は攻撃用に転用される可能性もあるため、軽視できるものではない。(ソウル=李民晧)