米ジョンズ・ホプキンス大学の研究所は2日、北韓の寧辺にある核施設の写真(9月19日撮影)を公表。黒鉛増殖炉から冷却水とみられる高温の水が放出されていることから、原子炉の本格稼働を裏づける証拠だと指摘した。
北韓は6カ国協議への復帰を望んでいるといわれ、3日にはロンドンで米朝の担当者による非公式会合も行われたが、韓日米は「核放棄に向けた具体的な措置」を求めている。北韓に核放棄する意図がないことを裏付ける写真が公表されたことで、6カ国協議再開は遠のいたといえる。
黒鉛増殖炉ではプルトニウムの生産が可能。来年にはより大量のプルトニウムを生産できる実験用軽水炉が運用される可能性も指摘されている。また、8月にはウラン濃縮施設の拡張が確認されている。