金正恩の特使が訪中

6カ国協議復帰へ 「クリンチ」で延命狙う
日付: 2013年05月29日 03時44分

劉常務委員(右)と会談した崔総政治局長
 朝鮮人民軍の崔龍海・総政治局長が22日から24日まで、中国を訪れた。金正恩政権発足後初の特使として、中朝関係の改善と6カ国協議再開について話し合ったものとみられている。
 崔総政治局長は、李永吉上将、金成男労働党中央副部長、金亨俊外務次官、金秀吉中将らと訪中。22日に北京で王家瑞中共中央対外連絡部長と会見し、23日には劉雲山政治局常務委員と会って訪中の目的を「中朝関係の改善と発展」と述べた。
 崔総政治局長は24日、習近平国家主席と会談。金正恩からの親書を手渡し、6カ国協議への復帰を希望。習主席も協議への復帰と核放棄を要求した。
 中国は最近、北韓への締め付けを厳しくしているといわれる。北は日本とは拉致問題の進展を協議しているとみられ、韓国には南北首脳会談の記念行事を共催しようと呼びかけるなど、対話姿勢を強調している。
 北は今まで、6カ国協議を“クリンチ"のように使い、リングで戦っているように見せながら延命を図ってきた。今回も同様の意図があるのは明らかだ。


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