また「本家」を超えてしまった韓国の悪いクセ=編集余話 瞻星台

日付: 2012年10月31日 00時40分

 夜、韓国の高速鉄道KTXに乗ると、車窓からは教会の十字架のネオンサインが目立つ。山や丘の上から見ても、町の隅々まで教会がある。韓国は人口の3割がキリスト教徒だといわれる。韓国にキリスト教がここまで普及したのは、韓国動乱の混乱と被害による。動乱を機に北は宗教を否定し、南はアジア有数のキリスト教国家に変貌した▼韓半島には「本家」を乗り越えて取り込んでしまう悪い癖がある。朝鮮王朝が儒教を取り入れると中国以上の儒教国家になり、共産主義を取り入れた「北」がソ連以上の共産国家になったように、韓国は資本主義の「新自由主義」を取り入れたら米国以上の新自由主義国家になり、いつの間にか非正規社員比率が世界一になった。大手都市銀行の株式は一部を除き、過半数以上を外国人に保有されている。韓国の財閥や企業には制限をかけているのに外国人には認める、おかしな「新自由主義」だ▼最近ではキリスト教の教えが「本家」である米国以上に進み、教科書から「進化論」が消えようとしている。政府は進化論の記述削除を認めない決定を下したが、「天地創造説」の信仰は止まらない。すべては神が創造したという天地創造説を学校で教えるというのだ▼政府は反対したものの、今年6月には民間団体の働き掛けで、出版社数社が一部で進化論の記述を高校の教科書から削除したことが判明した。政府は諮問機関を設け、削除した部分を元に戻すか書き直すべきと是正を求めている。やはり韓国の「本家」以上に取り込んでしまう悪い癖は直っていないようだ。(無諂)


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