金成昱
1.脱北者団体の発表によれば、2月8日から一ヶ月間中国から北韓へ強制送還された脱北者が550人余りに達するという(朝鮮日報3月16日報道、金龍華脱北難民人権連合会長インタビューなど)。この数値は驚くほどの統計でない。以前は毎日1000人以上強制送還されることも多かったと言われる。
2.北・中国境地帯でブローカー手に捕まれた脱北女性を救出するのに掛かる1次費用は約1000元(17万8,260ウォン)から2000元(中国元)程度。脱北女性をはじめ脱北者1人を救出して韓国大使館や領事館などに連れて行くのに掛かる費用は130万ウォン程度だ。政府が彼らを韓国に入国させる航空料金などすべての経費を入れても、300万ウォンで地獄に落ちた1人を救出できる。
3.朴元淳ソウル市長がソウル大公園のイルカショーに出演するイルカ一匹を済州道に戻す。これに掛かるお金は8億7000万ウォンだ。8億7000万ウォンなら290人の脱北者が救出できる。
韓国の悲劇は、われわれの同族290人の命をイルカ一匹よりも軽く見る人々が指導者に地位を占めているということにある。彼らは「人権」と「民主」と「平和」を叫ぶが、奴隷のように扱われ、家畜のように売られ、虫のように死んでいく北韓住民の人権に対しては語らない。国家は経済力が弱いため滅びるのでなく、善悪の基準が崩壊し良心の力、道徳の力が弱くなると滅亡する。
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