金成昱
セヌリ党が自爆している。この政党は保守的価値のために闘争中暴行までされた田麗玉議員、「全教組」と戦って巨額の訴訟に訴えられた趙全赫議員など愛国闘士を粛清してはついに李栄祚「正しい社会市民会議」共同代表の公認を取消してしまった。
セヌリ党は、李栄祚氏が「過去事整理委員長」(*真実・和解のための過去事整理委員会の委員長)だった2010年、英文報告書で「5.18民衆抗争」(*光州事態)を「popular revolt」、「済州4.3事件」を「communist-led rebellion(共産主義者が主導した暴動)」と表現したことを問題にした。だが、こういう言い掛かりは左派の悪意的歪曲その以上でも以下でもない。「5・18記念財団」のホームページでも「光州revolt, popular revolt」という表現を使っていると言われているのではないか?
セヌリ党は、韓米FTAの批准同意案に反対票を投じた黄永哲議員(江原道、洪川・横城)は公認したが、左派が攻撃した愛国闘士は追い出し粛清している。こういう集団が多数党になって執権したって従北・親北・ロウソク乱動勢力(従・親・蝋)に振り回されながら、国を蝕んで行くに決まっている。
セヌリ党をアイデンティティ不明の怪物にしている彼らはいわゆる非常対策委員だ。権力型腐敗前歴者の金鍾仁、天安艦爆沈が北側の仕業であることを否認し事ごとに政府と保守層を誹謗してきた李相敦(*左写真)、根っからの従北人士の李正姫議員を尊敬してきた李ジュンシクは、傲慢不遜な姿勢でハンナラ党の伝統的な支持基盤を崩してきた。
今回も李相敦氏は、「(李栄祚氏の公認は)湖南票を放棄する決定」と言い、「すでに途方もなく票を失った」と言った。李・ジュンソク(右写真)は、「(李栄祚氏の)関連発言を見るとこの方が果たして経済民主化を実現する人なのか疑わしい。我々の政綱政策に合わない発言をした人」と非難した。金鍾仁氏は「李栄祚候補の戦略公認に賛成しない、常識的に納得が行かない」と非難した。
金鍾仁氏は、第5共和国の「国保委(国家保衛非常対策委員会)」から始まって民正党、民自党、新千年民主党までいろんな党を渡り歩き、最後にハンナラ党に来た人だ。このような人物が左派の「5.18」扇動に迎合して愛国者の粛清するから嘲笑せざるを得ないのだ。
保守層はこういう非常対策委の自害的、背信的な刃傷のためにセヌリ党に背を向けている。セヌリ党が4月11日の総選挙に惨敗し、議会権力が極左派に渡ることになればその責任は保守を分裂させて従北・親北・ロウソク乱動勢力に迎合した非常対策委と朴槿恵議員に問われるはずだ。