大韓民国2012年・最悪のシナリオ

選挙で失敗すると血を流す。北韓式で生きるのか、大韓民国式で生きるのかを決定せねばならない。
日付: 2012年03月06日 07時19分

趙甲済
「韓国人は貧困との戦いでは勝ったが、豊かさとの戦いで負けている。」
1.「国家精神の破壊」を狙った左翼の攻勢
*1977年金日成が(東ドイツの)ホーネッカーに言った言葉:「南韓の反共民主化も私たちに有利だ!」
*北韓政権は韓国の幼い民主主義が持つ脆弱点に食い込んで、民主の名で安保と法治を破壊する戦略を駆使した。
*北韓政権は、対南赤化戦略の最優先目標を韓国の国家精神を破壊することに置いた。
*国家精神は憲法精神、国家のアイデンティティ、歴史と伝統の尊重、民族史的正統性への確信、国語と国史教育の強化、国家エリートの健在、厳正な法治主義を通じて具現される。国家理念は主に政治、国軍、言論、教育、司法機能を通じて維持される。
*言論、政治、教育、司法など知識人社会の左傾化が進んでいる。韓国は知識人が権力を握る伝統が強いため、知識人の左傾化は左傾政権の登場を可能にする。
2.抗体機能の麻痺
*民主市民としての教養が足りない状態での1人1票制を実施して有権者がポピュリズム的扇動によく騙される。
*左翼の扇動と政府対応の未熟のため、体制維持のための抗体の機能が麻痺した。歴史的記憶装置と善悪の分別力と彼我識別装置および敵と悪に対する膺懲力が弱まった。
*韓国社会の後進性が守旧的従北勢力の勢力拡大に有利な土壌になった。偽善的名分論、非正直性、嫉妬心、無料心理、法治軽視の風潮、奴隷根性と事大主義、特に自主国防の放棄。
*漢字の抹殺-ハングル専用の弊害:韓国語の半身不随による国民教養と国家精神の崩壊で、国民は低質化されて左翼扇動の食い物になり、国家エリート層が弱くなった。
*李明博政府は理念戦場において最も重要な武器である理念を放棄し、反憲法的勢力に対して憲法という武器を使わなかった。反国家的違憲政党である民主労働党の解散を推進しなかった。権力層が清廉でなければ勇敢になれない。
3.「学歴の高い無知者」-教養のない高学歴層の問題
*高学歴層の反逆:世界最高の学歴社会である韓国人は、読解力と分別力が弱く不平不満は多いため扇動に騙されるのにも1位だ。漢字文盲率が高く文解力は弱く、詐欺-誣告-偽証などいわゆる「嘘事犯」の発生率が世界最高だ。
*所得は五倍も増えたのに、中産層意識は1987年の70%から2011年の50%に減った。左傾化の流れの中で不満層が増えた。相当部分が階級的扇動に騙された結果だ。
*ソウル法大出身の李正姫議員の場合:「6.25南侵戦争」と天安艦爆沈に対する正解が分からない。左傾理念が知性を破壊したケースだ。
*高学歴層のごり押しとわがままを唆す政治と言論機関が、国家に耐えられない負担を作る。政治とメディアを満足させようとしたら経済と財政が崩壊する。
4.理念武装ができていない指導層
*理念は共同体の利害関係に対する自覚であり自己正当性への確信だ。
*誰が敵で誰が友軍なのかが分からず、自由民主主義と市場経済の正当性やこれを護るための反共路線の正当性に対して懐疑する。
*腐敗が体制を脅かす安保問題であるという自覚が不足し自浄に失敗、左翼の扇動に弱点を提供している。
*理念の不足が信念の不足に繋がって、左派の人気迎合の扇動に投降、アイデンティティを喪失し、保守層の闘志を削ぎ、大韓民国勢力の大同団結に失敗している。
5.従北政権が登場したら...
*画一的福祉と反企業-反金持ち政策で国家財政が破綻し経済危機がくる。所得上位1%が所得税の45%を納める。
*国家保安法の廃止:スパイや敵の工作員や反逆勢力に、自由を破壊する自由を許容。
*韓米FTA廃棄:韓米同盟の弱化ないし解体、核の傘の無力化、核武装した敵(北)の人質に転落、駐韓米軍の撤収で赤化への道が開かれる。
*「反米-従北-親中路線」の強化で、国家の進路が「脱海洋文明-脱先進-親大陸-親後進路線」に回帰。
*「従北政権と中国と北韓政権」が一方になり、「自由民主勢力と米国」が他方に立つ対決構図が南韓にできれば、内戦的状況が来るかも知れない。
*特に、従北勢力を敵と看做す国軍と国軍統帥権を握った従北政権の間で対立が起きれば国基が揺らぐようになる。
*従北政権-左傾メディア-社会団体-労組(全教組)が一体化して、自由民主主義と市場経済体制を社会主義体制に変えようとしたら革命的状況が発生し得る。
*ジョージ・オーウェル:「偽善的知識人らが観念の遊戯を果てし無くやって見ると戦争に遭うようになる。」
*北韓政権は、核武器と従北勢力という二つの戦略武器を結合すれば南韓を押えられると考える。北は、奇襲南侵してソウルを包囲した状態で「現位置での休戦」を提案する。それに呼応して従北勢力は同族同士で血を流す必要がないと言いながら北の提案に同調する。北は韓国政府が休戦提案を拒否すれば核兵器を使うと恐喝する。保守層までが戦争を恐れて平和を受容れようと出る。「ソウルが包囲された状態で現位置での休戦」は大韓民国の終末を意味する。
6.対策
*有権者たちが投票で従北政権の登場を阻止できなければ、最悪の場合チリやスペイン型の内戦の可能性も排除できない。このとき北韓政権が介入すれば赤化統一も不可能なことではない。
*総選挙と大統領選挙は南北韓戦争の代理戦だ。有権者たちを覚醒させるための宣伝戦に注力しなければならない。従北勢力の正体を暴露することに成功すれば大韓民国が勝つ。従北勢力が正体を隠すために用いている8重の仮面を剝がさなければならない。彼らが主張する民主、改革、福祉、進歩、平等、平和、統一、民族がにせ物であることを「非常な方法」で暴かなければならない。
*50才以上の有権者が全体の42%だが、彼らが全体投票者の50%を占めるようにしてこそ憲法勢力が勝てる。怒りと不安を組織化して投票率を極大化しなければならない。
*従北の革命的手法に対する保守の合理的対応には限界がある。真実と正義と自由を武器化した非常な方法論と非常な指導勢力が現れなければならない。
*大韓民国勢力が生存闘争の次元の行動を起こしてこそ体制が護れる。南・北韓対決の本質は、「民族史的正統性と生の様式を置いて争う、妥協が絶対に不可能な総体的権力闘争」だ。北韓式で生きるのか、大韓民国式で生きるのかを決定せねばならない。眼が血走らなければならない。
「韓国が赤化されて共産党治下で生きるよりはアフリカ土人の賤奴として生きる方がましだ」(金弘燾牧師)
www.chogabje.com  2012-03-04 21:25

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