忘れられたわが国民、中国を彷徨う脱北者たち!

大韓民国国民33人を今回も放棄するのか
日付: 2012年02月26日 03時58分

韓・ヨルム
2月8日(水曜日)午後6時頃、中国に脱北した北韓住民21人が延吉へ送還された。2月の11日と12日は12人の脱北者が瀋陽で逮捕されて長春へ送還され、数日前も青島で脱北者3人が捕まったという。
金正日死後北韓当局(金正恩)は「金正日哀悼期間」を設け、「哀悼期間中脱北した者は3族を滅せよ!」と特別指示を出した。中国で捕まった人々は北へ送還後惨く処刑される。この消息を聞いた市民団体とキリスト教団体らは2月15日から毎日駐韓中国大使館前に集まって脱北者33人の北送に反対する集会を続けている。50人ほど集まった今日の集会には市民団体とキリスト教団体、政治家が参加した。
国際アムネスティとのオンライン署名で、すでに2万人余りが北への送還に反対した。署名は明日(2月20日)午後、胡錦濤中国主席に郵便とEメールで伝えられる予定だ。
自由先進党の朴宣映議員は、「すぐ傍で死んでいく人々から目を背けた歴史の罪人にならないために、われわれは声を出さなければならない。彼らの苦痛に対して沈黙し続けたら、統一後北韓同胞らにどう対面できるだろうか」と訴えた。
セヌリ党の田麗玉議員は、「わが国の進歩政党はなぜ人権を語らないのか。駐韓米大使館に押し掛けて、国家間の協約を無視する示威には参加しながら、なぜ脱北者の人権問題に対してはただの一人も発言しないのか」といわゆる進歩政党らの姿勢を叱責した。
40個余りのキリスト教団体の連合である韓国キリスト教市民団体協議会の代表である徐京錫牧師は、「今回の事件を契機に、脱北者の北送還反対運動に参加した政治家だけに投票しようという公告をだす計画」と明らかにした。
脱北者送還問題はこれ以上中国に任せられない。「すべては、そのいずれのをもり、権利する」 世界人権宣言第13条2項だ。この宣言は万国共通の基準であり、全人類が共に守らなければならない普遍的価値だ。中国は1982年9月24日UN難民協約に加入したUN難民協約の当事国だ。(*左は脱北者を北へ送還中の中国当局車両、東亜日報の写真)
しかし、中国は去る2004年にも図們の留置場で韓国行を要求した脱北者7人を北へ送還した。当時わが外交部は中国との協議を通じて「北へ送還はされない」、「北へ送還されなかった」と繰り返し言った。だが、結局脱北者たちは北へ送還され、後から北へ送還された事実を確認した。
脱北者は大韓民国の国民だ。自国民の安全と生命を護ろうと努力しない政治家や政党に投票する訳にはいかない。脱北者問題と北韓人権はこれ以上放置できない国家的課題だ。多くの人々が2012年は統一に一歩近付ける機会だと言っている。だが、北韓住民たちは依然として死の恐怖の中で生きている。彼らの命と生に対する責任はわれわれにある。統一は必ず来る。その統一の日、北韓同胞が「われわれが他国を彷徨い苦しんでいた時誰がわれわれのために叫んでくれたのか」と問うとわれわれは何と答えるだろうか。
中国で抑留されている脱北者たちの安全な入国を心より祈願する。

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