張成澤がついに権力の第1人者として登場

最初の脱北者の新聞ニュー・フォーカスの特種
日付: 2012年01月23日 01時26分

張真晟
(2012年1月22日の労働新聞写真)
北韓が1月22日の中央通信と労働新聞を通じて、金正恩が「朝鮮人民軍」第671大連合部隊の指揮部を視察したと報道した。昨日の空軍354軍部隊、朝鮮人民軍第3870軍部隊訪問に続き、今日も671大連合部隊の指揮部訪問を公開した。恐らく旧正月に合わせて金正恩体制強化のための活動のようだ。
ところが、今回の北側の報道を見ると特異なことがある。随行員の中で張成澤の名前を最初にあげているのだ。労働新聞は、「朝鮮労働党中央委員会の政治局候補委員であり国防委員会副委員長である張成澤同志、朝鮮人民軍大将である金明国同志、金元弘同志、朝鮮人民軍中将の李・ドゥウソン同志が同行した」と報道した。単に名前だけでなく「朝鮮労働党中央委員会政治局候補委員であり国防委員会副委員長である張成澤同志」と肩書まで書いた。
このことは、金正日存命中なら労働新聞はもちろん、中央党宣伝扇動部の指導部全体が解任される大事故だ。北韓は今まで金正日唯一指導体制確立のため親戚をなどを指す「小枝」を徹底的に排除した。それで労働新聞のような媒体では張成澤の名を随行員の中に入れるか、それとも最後に触れることを原則とした。
しかも、国防委員会の副委員長は名誉職であるだけで、今の張成澤の実際肩書は人民保安省と監視組織を担当する中央党組織指導部の行政担当副部長だ。そういう張成澤が金正恩の軍部隊視察で将軍たちよりも先に名前を挙げられるのは意図的措置でなければ有り得ないことだ。過去金正日の軍視察報道では張成澤の名前はいつも軍将軍の後で紹介された。
北側のこの報道は、張成澤を事実上の第1人者として認定し、また、さりげなく発表したも同然だ。張成澤の時代が始まったことを宣言したのだ。

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