自由北韓放送
金正日死後北韓指導者になった金正恩の初指示が北韓全域に通達された。
12月30日午後3時、金正恩が北韓住民たちに下達したいわゆる｢金正日の遺言｣は、｢ドルや中国人民元をはじめすべての外貨使用を禁止｣するものであり、｢これに違反した時は罪の軽重により死刑にまで処することができると警告した｣と本放送の通信員が伝えた。
消息を伝えた本放送の新義州通信員は、｢午前8時から10時まで新義州の全人民班で、金正恩の指示貫徹のための会議が行なわれた｣と言い、今住民たちの不安が貨幣交換の時を彷彿させると言った。
このニュースに対して、脱北者のA氏は、｢金日成が存命中に『私の白髪の半分はそいつのドルと外貨商店のためにできたもの』と言ったことがあり、金正日も2006年市場から中国物品を追い出し外貨の使用を中断させろという内部指示を下したことがある｣と話した。
最近脱北した別の脱北者のY氏は、｢現在の北韓実情から外貨使用中断は言語道断なのに、これを知らないはずのない金正恩がこういう指示を出したのは、新年から食糧配給などある程度の供給を実施する意図なのかも知れない｣と予測した。
大多数の脱北者がこの予測に共感しながらも、北韓では外貨の出処や流通背景などへの｢調査｣が実際に可能なことから、新年から北韓残留家族への送金ができなくなることを悔しんでいる。
