韓明淑元総理の太極旗冒涜事件

東亜日報2011年8月18日寄稿
日付: 2011年08月24日 00時12分

辛容祥(在日韓国民団中央本部常任顧問、元中央本部団長)
韓明淑元国務総理が5月23日盧武鉉前大統領の2周忌追悼式で太極旗を踏んで献花した事件があった。これと関連してソウル中央地検が6月初めから韓元総理に対して国旗冒涜嫌疑で事件を捜査している。だが、2ヶ月以上時間が経っても何の発表がないため不審に思ってペンを執った。
時間が経った事件を改めて持ち出すことに対して不便に思う人々もいるだろう。しかし、太極旗を敷物にしてその上に盧武鉉前大統領の祭壇を設置した「盧武鉉追悼碑建立推進委員会」の意図が何だったか厳正な捜査がなされねばならない。しかも、一国の総理を務めた方が、主催側から求められたまま太極旗を踏んで上がって焼香をしたことは到底理解し難く分別のない行動だった。
こういうとんでもないことが起きたにも拘らず、大韓民国政府は寝た子を起すまいというふうに有耶無耶にして済まそうとしている。太極旗の毀損は政治的に判断すべき問題でない。与野党、または右派と左派という政派的な利害を超えて国民の立場で考えねばならない国家基本の問題だ。
われわれ在日同胞は、大韓民国とその象徴である太極旗を誇らしく思う。日本の地に住んでいても、われわれは各種行事のとき国民儀礼をし太極旗に忠誠を誓う。われわれがこのように尊く思う太極旗をどうして大韓民国の国民はそこまで無視できるのか、また、そういう行動を見てばかりいるのか理解することはできない。
日帝植民地から解放されて自由を取り戻した時われわれ在日同胞は太極旗を抱きしめて歓呼し涙を流した。決して遠い昔の話でない。日本であらゆる差別を受けながらもわれわれが強く持ちこたえられたのは精神的根元である祖国があったからだった。
大韓民国に北韓を称えて崇める若者たちがいることはよく知っている。だが、大韓民国の国民なら少なくとも守らねばならない共同体への最小限の礼儀があるべきではないか。彼らも私が尊重し愛する国と国旗に対して尊重しなければならない。大韓民国の一部勢力がそこまで無視している太極旗を護るために血を流した方々がいる。もしかそれを護れないのではないかと思って心を砕いて生きてきた人々もいる。こういうことが再び起きないように大韓民国政府が徹底に調査し然るべき処罰をしなければならない。
http://news.donga.com 2011-08-18 03:00:00

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