いつの間にか南北は「整形大国」に=編集余話 瞻星台

日付: 2011年07月12日 22時09分

 昨年末、韓国与党のハンナラ党党首であった安商守氏が「整形手術をしていない女性を自然産」と比喩し物議を呼んだことがあった。そのくらい韓国では、整形手術をするのが当たり前になった。手術をしていない人が珍しくて「自然産」と言ってしまったのだろうか▼入社試験の面接や、女性にもてたいとの理由で一般男性までが整形するようになった。否、在任中に行った大統領までいた。韓国はいつの間にか外貌や表面的な美を過剰に求める国になった。おばあちゃんが孫娘に整形手術させてあげるのが「ソンムル」(贈り物)といわれるくらいなのだ▼今度は、北の次期後継者である金正恩が、権威づけのために6回も整形手術を行ったと言う。祖父の金日成に似せるためだそうだ。おいおい南北はいつの間に「整形大国」になったのか。親から貰った体には傷をつけてはいけないという「儒教」の考えはどこにいったのだろうか。安商守前党首は、冒頭の発言とともに「工場(美容整形外科の病院)が一緒だから、皆同じような鼻や口をしている」と言ったと聞く。分かる人には「江南(ソウルの高級住宅街)のどこそこの病院だろうと」分かるそうだ。我々年寄りが、「若い子はみんな同じに見える」というのも納得だ▼北の病院はどこなのだろう、誰が執刀したのだろうかと疑問が沸々と湧き出す。ただいくら顔を祖父に似せても、北の住民は騙されないだろう。為政者は最低限国民を食べさせられるようにするのが仕事だろう。本当にいつの間に南北は見かけばかりの「整形大国」に変わったのだろうか?


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