核武装命令を誰が下すのか?

天安艦と延坪島が攻撃されても爆撃命令を下せなかった李大統領が核武装を命令できるだろうか? 次の大統領は?
日付: 2011年07月07日 03時14分

趙甲済
李相宜前合同参謀議長は最近の朝鮮日報とのインタビューでこういう要旨の発言をした。
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政府が昨年524日の対北制裁措置の一つとして拡声器放送をすると公言した後北側の反発でやれなかったことに対して、「対北拡声器放送を計画通りやったら延坪島砲撃挑発は無かったはず」としながら、「真に残念な部分」と言った。彼は、「北韓の拡声器への攻撃に備えてDMZ(非武装地帯)近くに精密誘導武器(ミサイル)を配置し、前方地域砲兵も数分以内に初弾射撃の準備をしていた」と言い、「米空母がわが海域に入ってくることになっていたため、当時拡声器放送を開始しようという建議をした」と明らかにした。>
 
昨年524日の午前、李明博大統領は、天安艦爆沈に対する国際調査が北韓軍を犯人と確定したのによって対北報復措置を闡明し、午後には金泰栄国防長官が対北拡声器放送の再開など細部的な膺懲策を発表した。対北拡声器放送は盧武鉉政府だった2004年中断された。拡声器と電光掲示板放送の固定聴取者は休戦線に配置された約70万人の北韓軍であり、その心理的打撃力は軍事的膺懲以上と評価された。北は、金長官の発表直後、拡声器放送をしたら対応射撃をすると脅迫した。李前議長のインタビューによれば、軍はそういう「対応射撃」に対しも完璧な準備体制を整えていたということだ。なのに、対北拡声器放送が今までなされないのは李大統領が中断させたためだろう。国防長官の公開的約束を履行しないようにやれる人は大統領だけだ。
 
こうなったから報復を準備した軍指揮部は虚脱したはずだ。しかも専門性のない監査院が軍の天安艦作戦まで監査し将校たちに対する懲戒を要請する中、李前議長は転役した。こういう過程を見守った金正日は、「もう一発に加えても報復できないはず」と自信を持ち、韓国軍の指揮部は延坪島が砲撃された直後、対北拡声器放送も許可しない大統領に爆撃など強硬な対応を建議したって無駄だと判断した可能性がある。
 
天安艦爆沈と延坪島挑発を恣行した北は、理解し難い行動を見せた。こういう挑発をしたら当然韓国軍が報復するはずで、その報復への備えをしておくのが常識だ。挑発の性格から全面戦を覚悟した準備もせねばならない。軍当局によれば、驚くべきことに北韓軍はこういう備えを一切しない状態で二度も挑発したという。
 
北は、韓国軍の指揮部が絶対報復を決断できないと計算した可能性が高い。李明博政府と軍の行態を観察、そういう結論を下したはずで、もう一つ、核恐喝が効くと確信したかも知れない。「
6.25南侵戦争」以来、韓国の国家指導部が一度も北韓の挑発に対して断固たる報復攻撃をしたことがない状態で、敵が核兵器の小型化に成功し、これをミサイルに搭載して南の原子力発電所など戦略目標を照準しておけば韓国でどういうことが起きるだろうか?
 
北は、韓国が持っていない二つの戦略武器、すなわち核武器と巨大な従北勢力を持った。従北勢力は、北が核ミサイルを配置すればこれを背景にして馬鹿騒ぎや反逆行動を一層強化するだろう。韓国が北韓に戦略的に従属される日が近づいているのに、韓国民はウェルビーイング生活ばかりに執着し、国家指導部は政争に明け暮れる。
 
どう考えても答は一つだ。われわれも対応の核武器を開発することだ。国家が科学技術者らに特命を下せば、2年以内に精密な核爆弾100個を、地下実験の必要もなしで作れるという。この本は、そのような自衛的核武装が必要なだけでなく可能であることを教えてくれる。核武装は、韓国が一人前のになるのか、それとも奴隷として生きるのかの別れ目だ。虐殺集団の核武装を防ぐ手段を持っていながらも(勇気が無いためこれを)許容する国は、いくら良い暮らしをしても自主性を失い、「太った豚」のような宦官国家に転落する。
 
この本に収録された文は1990年から2011年まで21年間にかけて書かれた。その間北韓は核武器保有に成功し、韓国は原子力大国になるのに成功した。原子力大国になる過程で韓国は自然に最新の核武装技術も持つようになった。問題は誰がこの技術を動員するのかである。天安艦と延坪島が攻撃されても爆撃命令を下せなかった李大統領が核武装を命令できるだろうか? 次の大統領は? 国民が決断し、指導部が命令を下すのにこの本が少しでも役立ったらと思う。
* 20117月出版される趙甲なぜわれわれも武器をたねばならないか前書
 
「地下都市を作って核爆弾を製造した後...
「私が大統領なら、行政複合都市を建設する時地下都市を作り、ここに秘密の核施設を置いて短期間で核爆弾を製造する。それから北に『玩具のような核兵器でわれわれを脅迫するな』とし、周辺国には『われわれは核兵器を放棄する用意がある。ただし北側も同時に核を放棄せねばならない』と宣言する。こうしてこそわれわれが主導権を握って北核問題をわれわれの力で解決できる。米国の力を借りて北核問題を解決するというのは奴隷根性だ。私がこういう話をしたら韓国では精神病者の扱いをする風土だが、イスラエルでは常識であるはずだ。」 (韓・米間の交渉に精通したある前職高官)
 

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