檀君以来最大の巨大金融不正です

大統領が先頭に立って金融機関と権力機関間の「不正のカルテル」を壊さねば!
日付: 2011年06月21日 01時41分

崔鍾峯(前金融監督院=前信用管理基金監査チーム長)
腐敗の清算には与と野、右と左、保守と進歩の差がない筈です。今まで明らかになった「釜山貯蓄銀行事態」は氷山の一角であり予告篇に過ぎません。これから第2、第3の途方もない巨大不正疑惑が噴出すると予想されます。(*左写真は崔鍾峯)
金大中政権は2002年「相互信用金庫」を「貯蓄銀行」に改名し、1人当りの預金保護限度を2000万ウォンから一般銀行水準の5000万ウォンに引き上げしました。盧武鉉政権は2006年「不正のカルテル」を育てる「8・8クラブ」を導入し、李明博政権も2008年から2010年までKAMCO(資産管理公社)を通じて、貯蓄銀行のPF不良債権の買入れに根拠もないのに5兆ウォン以上を注ぎ込みました。
ケムコ(KAMCO)の貯蓄銀行PF不良債権の引受けは、まず金融監督院の監査を通じて貯蓄銀行のPF不良の原因と責任を徹底的に糾明してから行なわれねばなりません。監査の結果、経営陣のモラルハザードが確認されれば当該貯蓄銀行に対して適期の是正措置ないしは営業停止を命令せねばなりません。
以後、「預金保険公社」の預金代支給のための公的資金の投入やM&A(P&A)、破産管理手続きなどの措置を終えて最終的にケムコが残りの不良債権を買入れ管理することが正常な過程と言えます。
それにもかかわらず、健全なように偽装している貯蓄銀行の不良PF債権を先に買入れして上げれば、釜山貯蓄銀行の場合のように悪徳経営陣と醜悪な貪官汚吏らの私腹だけを肥やしてあげることになります。犯法行為を政府が進んで唆す共犯者の役割を自任する格好です。
もし、PF不良債権の買入れの後、該当貯蓄銀行が営業停止になる場合、預金保険公社の預金代支給のための公的資金規模が数倍に増加して国民の税金で埋めねばならないかも知れません。
こういう事実を金融当局はあまりにも熟知していながら、大統領を騙し国民を欺瞞しています(PF不良債権の買入れ、IFRS適用の猶予、BIS比率の虚偽公示、標準以下の操作など)。
公的資金を投入して迅速な構造調整(不良貯蓄銀行の果敢な淘汰)をしなければなりません。(今なら15兆程度で構造調整が可能ですが、遅れると30兆、40兆、50兆…幾何級数的に増加)
数十兆の血税を浪費しながら悪徳不良貯蓄銀行の経営陣や貪官汚吏らの腹を肥やしてあげられるお金があったら、庶民の家計負債や中小企業の債務、授業料の半減、無償給食、などの民生懸案から解決せねばなりません。
また、現在金融監督院などに報告されたBISなど財務諸表は殆んどが嘘ですので至急に直さねばなりません。貯蓄銀行が自ら公示した資料では預金者が不良貯蓄銀行を把握し難いです。私の分析基準から見ると、全国貯蓄銀行の約半分が不良貯蓄銀行です。
金融当局は金融事故危険のある不良貯蓄銀行を熟知しています。これ以上発表を遅らせるのはモラルハザードや貯蓄銀行と監督機関間で形成された「不正のカルテル」を黙認し共助することです。預金被害者を量産する対国民詐欺劇であり犯法行為に該当します。李明博大統領の勇気のある決断を促します。

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