政権生殖能力が去勢されたハンナラ党

政権再創出は理念という染色体の生殖能力によってのみ可能だ。理念がないと組織も教育も闘争も不可能だ。政党が理念を捨てることは不姙政党への道を選択したということだ。
日付: 2011年06月19日 12時59分

 趙甲済
左右同居の雑種であるハンナラ党が政権生殖能力のない理由の一つは、政治の主題を設定する能力が去勢されたという点でも確認できる。国を滅ぼそうとするいわゆる「無償給食」、「授業料半減」など福祉ポピュリズムは左派が作ったアジェンダなのに、ハンナラ党はこれを無視せず受容れることで、初めから負けるゲームをやる。
反面、「反逆的韓国史教科書」、「釜山貯蓄銀行不正」、「自衛的核武装論」は、ハンナラ党が政治の主題にせねばならない性格なのに、問題の核心には関心もなく外郭で彷徨う。韓国史教科書問題を党論として公論化させようとするハンナラ党の議員は見られず、誰も釜山貯蓄銀行の本質が言えない。ハンナラ党の勉強不足と不誠実さが如実に現れる。左派は勤勉で彼らの不道徳を相当隠すが、ハンナラ党は怠惰でチャンスを逃す。
ハンナラ党は理念を公式に放棄した。政権再創出は理念という染色体の生殖能力によってのみ可能だ。理念がないと組織も教育も闘争も不可能だ。政党が理念を捨てることは不姙政党への道を選択したということだ。特に、理念戦争と武装対決が熾烈に続いている韓半島で、大統領と与党が理念を捨てるということは軍人が銃を捨てたも同然だ。戦場で軍人が銃を捨てることは投降でなければ逃亡だ。ハンナラ党と李明博政府は左傾的染色体と右傾的染色体を中で混ぜた。染色体や遺伝因子の異なる異種間では野合はできても、後世(後継政権)の生産は生物学的にも不可能だ。
ハンナラ党政権は去る3年間余り従北勢力の顔色を窺い、投降し、逃げるに汲々とした。そうしながら、国民には「私たちが対処するからウェルビーイングに専念しなさい」と忠告した。この政権は保守層を裏切っただけでなく騙しまでやった。政権生殖能力のないハンナラ党に期待をかけるのは、腐った縄を頼りに仁寿峰(*岩壁でできた北韓山の主峰)に登るのと同じだ。

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